【なぜ働くのか?】キャリア・就職活動を考える ~就活指南~
熊本の大学生に向けてキャリアコンサルタントが就職活動に役立つノウハウや心構えなどをアドバイス!
自分の将来に向き合い、しっかり準備していくために必要な情報をお伝えしていきます。
なぜ働くのか?「働き方」を考える
はじめまして!キャリアコンサルタントのMami.Kです。
2020年卒業予定の大学3年生、修士1年の学生の皆さんにとって、この4月は就職活動のピークを迎える時期です。
今回は就活生の皆さんに向けて就職活動について思うこと、考えて欲しいことをお話します。
いま就職活動をしている学生だけでなく、今後就職活動に臨む皆さんにもぜひ聞いて欲しいお話です。
就活生の皆さんは、これまで就職活動の準備として、インターンシップや合同企業説明会に参加して、「働き方」について考えてきたと思います。
「なぜ働くのか?」、「どう働くか?」。
学生生活を終え、社会人として働くという義務と権利を手に入れようとする今、働くことをどう捉え、働くことで何を得たいのかを少しでも考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
1日8時間×38年=67,792時間を仕事に捧げる
まず、「仕事・キャリア」についてお話します。
皆さんは大学を出た後、定年までの約30数年間、働くことで生計を立てていくことになります。 一般的な会社員は1日8時間、年間では1,784時間を労働に使っています。
これに通勤時間や昼食時間も加えると、平日起きている時間の大部分、1日の3分の1以上を仕事に「占有」されていることになります。
そしてこれを60歳定年として約38年続けると、生涯で67,792時間という膨大な時間を仕事に捧げていることになります。
そして時間だけではなく、一日の大半を過ごす空間も職場と移動時間に使う乗り物が占有しています。
仕事がうまくいっていないとご飯もおいしくない
社会人になって、これだけの時間を仕事に占有されるわけですから、仕事がうまくいかないと、1日の大半が面白くなく、つまらない日々を過ごすことになります。
そんな毎日が続くとご飯もおいしく感じることが出来ません。 自分の好きな事や楽しいことに夢中になって活動した後に食べるご飯がおいしい!と感じた経験はありませんか。
仕事がうまくいくこと、楽しめることはあなたの気持ちや人生に大きく影響を与えます。
あなたの人生の大部分を占める仕事だから大事にしてほしいと思います。そして、その一歩を踏み出すための準備期間。
それが就職活動期間です。
仕事の意味的広がり
ここで、「働くこと」のヒントが得られる寓話「3人のレンガ積み」を紹介します。
外見上は同じ仕事をしているのに、それぞれの人が持つ仕事への意識が全く異なることを示す古典的な寓話です。
中世、とあるヨーロッパの町の建設現場で3人の男が働いていた。 ある人に「何をしているのか?」と聞かれ、それぞれの男はこう答えた。 最初の男は「レンガを積んでいる」と答えた。 2人目の男は「カネ(金)を稼いでいるのさ」と答えた。 そして、3人目の男は明るく顔を上げてこう言った。 「後世に残る町の大聖堂を造っているのさ」 |
1人目の男は、仕事を「作業」として単調に繰り返す生き方を、2人目の男は、仕事を「稼業」と捉えています。
おそらく2人目の男の頭にあるのは常に「もっと割の良い仕事はないか」ということなのではないかと思われます。
そして、3人目の男は、仕事を「使命」と感じてやっています。彼の働く意識は大聖堂を建設することが、その町のため、その町に住む人々に役に立つためという大きな目的に向かっています。
あなたが仕事をする目的は何でしょうか?
もちろん、働くことで生活を維持する、家族や自分の幸せのためという目的も悪くはありません。ですが、生活維持や自分のため、家族のためといった目の前の目的に視点が向く事で、仕事に対する「動機」は全く違ってしまいます。
働く動機が作業や生活維持のためなのか、志・夢・希望・ライフワークに向いているのか、それはあなたの働く意識の違いなのです。
キャリアとは
キャリアは、働くことに関わるさまざまな行動、経験、機会、能力、成果、役割、意思、判断などの連鎖、蓄積を言います。
これまで日本では、キャリアというと仕事人生や職業生活のこととして考えることが多かったのですが、現在キャリアの概念は広がっており、職業以外の生活までも含む様になってきています。
なぜなら私たちは人生を職業人としてだけでなく、市民として、子として、親、学ぶ人などもろもろの活動人として生きるからです。その役割上でさまざまな経験や行動の連鎖・蓄積によりキャリアが積み重なっていくと考えます。
「Career」の言語の由来は、車両・荷車にあると言われています。仕事人生という長い道のりにおいて、私たちは多くのものを得ながら、それを自分の荷車に載せて、さまざまな想いを抱いて、現在から未来に向かって車輪の跡を残しながら進んでいくのです。
あなたの進むべきキャリアはどのような道ですか?どんなキャリアを積み上げたいですか?あなたが働く意味・目的は何ですか?あなたにとって仕事に捧げる時間を価値あるものにできそうですか。
これからの就職活動を始めるにあたって、働く意味と自分の人生の過ごし方について今一度自問自答してもらいたいと思います。
★参考図書「働き方の哲学」村山昇著
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