「コスプレ御免」の津野田 聡さんに聞く|将来が不安、遊びを仕事に、就職したくないという人へ
みなさん、楽しい学生生活を送っていますか?
日々の生活を楽しむことは大事なことです。
しかし、自分が何をやりたいのか分からず、悶々としている人もいるのではないでしょうか。
また、将来どんなことを仕事にしようか悩んでいる人もいるでしょう。
はたまた、遊びが仕事にならないかな?
なんなら、そもそも就職(就活)したくないし、という人もいるでしょう。
そこで、今回ある方の話を紹介します。
TKworks代表 津野田さんです。
現在、コスプレイベントを企画・開催する団体を運営し、まちおこしや自治体イベントのディレクションを行っている方です。
津野田さんはちょっと変わった経歴の持ち主で、考え方も独特。
この記事が、将来どうしようか?と憂うユーザーみなさんの将来を考える上でのヒントになればうれしいです。
目次
まずは、TKworksの事業内容についてお聞かせください
TKworksでは「コスプレ御免」という団体名でコスプレイベントを企画、開催しています。
「コスプレ御免」という名称は、相撲の世界で使われる言葉「木戸御免」から考えました。
「木戸御免」は、相撲の興行に出入りを許された人のことを表す言葉です。
僕自身、相撲が大好きで、お相撲さんとすごく仲がいいこともあり、「木戸御免」をヒントにしました。
なぜこの「コスプレ御免」にしたかというと、
今日(2023年7月2日取材時)は、川尻町の川尻公会堂を拠点に古い町並みでコスプレイベントをやっているんですが、こんな情緒豊かな、公共の場でコスプレなんでできっこないと思う人が多いんですね。でも、許可を取ればできるわけで。
「コスプレ御免」では街なかの店舗、学校や公共の施設など、これまで『絶対、許可取れない』と思われがちな場所を会場として使うことができました。
行動を起こしてちゃんと意義と先方のメリットをきちんと用意すればできることなんですね。
そういった既成概念に縛られて諦めている場所や行動も許可を取って会場として使っていい、という意味で「コスプレ御免」という団体名にしました。
どういった経緯で現在の仕事をすることになったのですか?
高校を卒業しても行きたい大学に行けなかったですよ。
夏の時点で偏差値が足りなくて。
僕は真和高校という中高一貫校に通ってたんですが、一貫校だったこともあり遊び倒しちゃったんですね。
高3になったときに行きたい大学には行けないとなってしまいました。
他に行けそうな大学もあったんですが、それも嫌で。
じゃあ、浪人するかというと、それも恥ずかしい気がして。
口からでまかせで「俺、ヨーロッパ行くから」なんて強がって言っていたら、引くに引けなくなってしまって、結局、卒業後1年間ヨーロッパに住んでいました。
住んでいたのは、フランス・パリのガール・ドゥ・リヨンというところで、アパートを借りて、そこを拠点にいろんな国をまわるという生活をしていました。
そんなこんなしているうちに、大学に行きたいと思うようになり。。。そのときの自分の偏差値も考慮して、近畿大学の法学部に入学させていただくことになりました。
卒業後はNTTの子会社に入社して働き始めたんですが、朝起きて仕事に行くのが本当にイヤで。
そういったことをしなくてもいい仕事をしようと思って、結局その仕事を辞めました。
サラリーマン時代も遊びまくっていたんですが、ありがたいことに、仕事を辞めてからその時一緒に遊んでいた人たちから仕事の誘いを受けまして。
それが、川尻でのまちおこしだったんです。
無職状態でその会議に出席することになったわけです。
そこで、まちおこしのアイデアを求められたんで、コスプレイベントを提案しました。
結果、その提案を受け入れてくださり、コスプレイベントを開催していただくことになりました。
それが現在につながっています。
現在の仕事をする上で大切にしていることはどんなことですか?
コンセプトとしているのは「遊び」です。
それをコンセプトとしている理由は、息子が小学生の時、七夕で短冊に書いていた内容が関係しています。
その時、息子は「パパみたいになりたい」って書いていたんですね。
それを見た時に、僕が仕事を頑張ってるから、何かかが上手だからという理由かなと思っていたんです。
でも、それは違っていました。
幼稚園の先生が子供に理由を聞いたそうなんですが、その理由は「パパは大人なのに、仕事せず毎日遊んでいるから」だったんです(笑)
実際、僕は仕事をしていますが、毎晩友達が誘いに来て遊びに行っているので、それを息子が見て、勘違いしていたんですね。
でも、僕はそれをいいことだと思っています。
家に仕事や外でのイヤな空気を持ち込んでいないんだろうなと。
息子にその勘違いを1日でも長く続けさせようと、それをコンセプトにすることにしました。遊びに見える仕事しかしません、ということにしたんです。
遊びに見える仕事しかしないためにどんなことが必要でしょうか?
どんなことでもいいから、夢を持ち続けることだと思います。
僕はプロレスや格闘技が大好きで、ゆでたまご先生が描かれている漫画『キン肉マン』が大好きなんです。
それで、ゆでたまご先生にお会いしたいとずっと言っていたんですね。
するとある時、ゆでたまご先生と偶然ご一緒する機会に恵まれたんです。
だから、夢はずっと持ち続けることが大事だと思います。
一見、これは絶対にムリだと思えることでも、可能性はゼロではないので。
僕はまだ将来の夢を持っています。
例えば、「マイケル・ジョーダンに会いたい」などです。
夢が7つぐらいあったんですが、そのうち4つは叶いました。今はあとの3つを叶えるために頑張っています。
なにかそういう一見ムリっぽい夢が実現するのを息子たちにも見せたくて。また、息子たちにもそういった夢を持って欲しいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
TKworksの津野田さんのお話。
~ 遊び心を忘れず、夢を持ち続けること ~
実は、よく聞くフレーズですよね?
では、その背景に何があるか?
■偏差値が足りなくて、ヨーロッパで1年間暮らして世界を見てみた。
■サラリーマン時代も遊び倒したけど、遊び仲間からまちおこし会議に誘われた。
■何の装備も持ってないけど、コスプレイベント提案してみた。
■コスプレイベントなんてムリ場所に聞いてみたら許可取れた。
■いまやコスプレイベントの運営団体代表。
多分、すべてがラッキーではなかったはずです。
日々の暮らしの中で「遊び心を忘れないこと」、「夢を持ち続けること」って人によっては至難の業の場合があります。
あなたはどう捉えますか?
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