初めての一人暮らし|部屋探しをする前に調べておきたい“街さがし”! -熊本どこ住む?-
秋が終わりに近づくと始まるのが、大学や専門学校の合格発表。
春から熊本へ、もしくは熊本県外へ進学することが決まった人もいるのではないでしょうか?
4月からの新年度に向けて、これから知らない土地での部屋探しは不安がありながらも、大きな期待が膨らんでいることでしょう。
ここで質問です。
あなたは部屋を探そうとする場合、どんな条件で絞り込みますか?
家賃・間取り・日当たりなど、検索条件はたくさんあります。
私たち不動産のプロでも、しっかりヒアリングしないと、なかなかお客さまが理想とする物件に辿り着きません。
初めての一人暮らしに際して、私がお勧めすることは、「部屋の条件から探す」のではなく、「住みたい街」を先に決めてエリアを絞り込んでから部屋を探す方法です。
自宅から遠く離れた新天地に何度も下見に行けないと思いますので、今回は熊本に限らず、「インターネットで住みたい街を探す方法」をご紹介したいと思います。
目次
①街選びの優先順位
まず、街選びの基準として、3つの条件の中から、自分なりの優先順位を付けてみましょう
■学校との距離
学生の本分は「学ぶこと」ですので、学校の近隣で考えている人も多いと思います。
勉強以外でも部活やサークル活動など、学校で過ごす時間は学生生活の大半を占めますので、学校の近隣はとても便利です。
<こんな人におすすめ>
✤学生向けの物件に住みたい人
賃料や間取りの選択肢が豊富です。
✤学校によく行く人
学校の友人が遊びに来やすいことも重要です。
<要注意ポイント>
学校が不便な場所にある場合、生活圏が大学周辺の限られてしまいます。
■繁華街との距離
学校生活で「学び」と同じくらい大事なことは「アルバイト」と「遊び」です。
バイト先と遊ぶ場所が豊富なエリア、それが繁華街となります。
<こんな人におすすめ>
✤学業と同じくらいアルバイトの重要性が高い人
✤勉強だけでなく「遊び」も謳歌したい人
<要注意ポイント>
✤繁華街と学校が離れていると、きっと学校に行かなくなります・・・
■公共交通の利便性(駅・バス停との距離)
学生生活では、車やバイクがあれば生活圏が広がりますが、多くの学生は徒歩・自転車に加えて公共交通を利用する機会が多くなります。
<こんな人におすすめ>
✤学校に行く以外の理由(帰省や部活)で頻繁に公共交通を利用する人
<要注意ポイント>
✤鉄道沿線だと結構な音がします。
✤利便性が良い分、家賃は高めです。
②Googleを活用したバーチャル現地視察
住みたい街の候補が絞り込めたら、バーチャル現地視察で周辺環境を調べてみましょう。
■Google Mapsの航空写真とストリートビュー
Google Mapsの右下に「航空写真」というボタンがあります。
通常の地図より航空写真の方が、建物の密集度や山や公園の緑がより分かりやすくなります。
そして、右下にあるストリートビュー(ちっちゃな人型のアイコン)を道路に合わせて着地させると、道路から360度カメラで建物の配置や街並みを確認できます。
ここで注意してもらいたいことは、「撮影時期」です。
左上のアイコン「ストリートビュー」の文字のところにある時計マークをクリックすると撮影時期が分かります。
あくまでも街並みは撮影年月日時点のものなので、現在は違っている可能性があることを理解しておいてください。
特に、熊本では2016年の熊本地震の前と後では大きく変わったエリアもあるため注意しましょう。
■生活利便施設をキーワード検索
住みたい街の一角に地図を合わせたところで検索欄にキーワードを検索してみましょう。
「コンビニ」、「スーパー」、「ドラッグストア」、「銀行」など入れれば、対象地からの距離別で表示されます。
また、公共交通施設までの徒歩ルートなども確認することができます。
■窓からの景色はGoogle Earthの3Dで確認
街路から街並みはわかっても、部屋の窓から見える景色まで分かれば良いのになぁ・・・って思っていませんか?
そんな時はGoogle Earthの3D画像にすることでドローンで空中から撮影したような風景を確認することができます。
Google Earthでの検索方法はこちら ↓↓
③ハザードマップで災害リスクを知る
新天地で自分の身を守るためにも住みたい街の災害リスクを把握しておきましょう。
災害時の避難場所や避難経路、どのような種類の災害が起こる可能性があるかを示した地図が「ハザードマップ」です。
ハザードマップは洪水・地震・津波・火山の噴火など多岐にわたる災害の可能性を示しており、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」を活用すれば、ピンポイントで災害ごとのリスクを把握することが可能です。
各市町村にはもっと詳細な情報やパンフレットなどがありますので、住む所が決まったら住所の自治体のホームページなどを確認することをお勧めします。
災害が起きても、自分の命と生活を守れる場所を選ぶようにしてください。
④最後に
インターネットでの情報収集で住みたい街が決まったら、次は実際に現地へ赴いてその空気に触れてみてください。
そこではまた新しい気づきがあるはずです。
次回は・・・
次のステップとなる「部屋選び」の際は、現地で五感をフル稼働させて確認しなければならない項目がたくさんあります。
次回は部屋選びで必要な「現地確認の重要ポイント」をご案内したいと思います。
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