投資にチャレンジ!大学生から投資を始めるべき5つの理由
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、親の同意がなくても証券口座を開設し、投資ができるようになりました。将来の資産形成に不安を感じる大学生の中には、投資に興味を持ち始める人も増えているかもしれません。そこで、大学生が投資を始めるべき理由について探ってみましょう。
理由1.預貯金で資産は増えない
銀行にお金を預けても、大きな利益を得ることは難しいです。なぜなら、銀行の金利が低いからです。
2024年4月現在、メガバンク「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の普通金利は年0.02%、定期預金(1年)は年0.025%です。例えば、100万円を1年間定期預金に預けても、利息はわずか250円程度です。
かつて、1980年には郵便局の定額貯金の金利が年8.0%*1だった時代もありました。祖父母世代の方々は預貯金で資産を増やしていたかもしれませんが、現在の金利では同じように預貯金で大きな利益を得ることは難しいです。
*1 出所)郵政資料館「研究紀要 第2号 安定成長期の郵便貯金」p86
理由2.物価高や円安で預貯金は目減りする
コロナ後の異次元の金融緩和の影響もあり、ここ数年は物価が大きく上昇しています。
たとえばマクドナルドのハンバーガーは、2022年3月に110円(税込)から130円(税込)になり、2024年4月現在170円(税込)になっています。かつてデフレ真っ只中の2002年には62円(税込)だったこともありました。
100万円を現金や預貯金で持ち続けていても、物価上昇によってその価値が下がり、購入できる物が減少していきます。
また、円安も急速に進んでおり、2021年1月に102円台だった米ドルも、2024年4月現在では154円台になっています。この短期間で円の価値が3分の2ほどに減少してしまっています。
理由3.投資経験・スキルが付く
投資には、実際に手を出してみないと得られない貴重な経験やスキルがあります。
投資商品には、株や投資信託、為替、仮想通貨などさまざまなものがあます。書籍やインターネット、SNS、セミナーなどから情報を手に入れられますが、情報が過剰にあふれている中で、良質で自分にあっている情報を見極めるのは容易ではありません。
また初心者の投資家にとって、投資商品の価格変動によって感情が揺さぶられることもあります。
しかし、実際に投資することで価格変動に慣れ、長期的な視点で投資を続けるスキルを身につけられます。
少額からでも投資を続けることで、経験やスキルを積んでいきましょう。そして、退職金など大きな資金が手に入った際には、冷静に投資を考えることが重要です。
理由4.長期投資ができる
投資の世界では長期投資が王道といわれています。長期投資すると、複利効果によって将来的に大きな利益を期待できるからです。
かのアインシュタイン博士も「複利は人類最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」という言葉を残しています。
毎月3万円を40年間積立投資すると、投資元本1440万円が年利5%で約4600万円に、年利10%で約1億9100万円に増えます。また300万円を一括投資すると、40年後には年利5%で約2200万円に、年利10%約1億6100万円に増えます。
しかし投資には価格下落のリスクもあります。日経平均株価はコロナショックやリーマンショック、ITバブル崩壊、不動産バブル崩壊などで大きな下落がありました。
長期投資で一時的な価格下落に耐え、複利の効果を活かして長期的に大きな利益を目指すことが重要です。
理由5.世の中の情勢や企業情報に自然に興味がわく
社会人になると情報収集のために、SNSやインターネットの他に、信頼性の高い情報を幅広く集めるためのツールとして新聞を活用する方もいるのではないでしょうか。
政治・経済など世の中の動きが知れたり、社内外での話のネタにできたりとメリットもありますが、新聞を読むのが苦手という人もいます。
しかし、世の中のニュースが投資商品の価格に影響を与えることがあるため、投資家としては新聞をより興味深く読めるようになるかもしれません。
資産形成アドバイザー 鈴木靖啓
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