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薬学5年生から始まる実務実習|不安を解消!始まる前に何すればいい?

こんにちは。薬剤師ライターのYukaです。

薬学部にとって、そして5年生にとって切り離せないもの、それは薬局と病院それぞれおよそ2ヶ月半ずつの実務実習です。
製薬会社への就職であろうと、保健所への就職であろうと、6年生の学部に在籍する以上、このイベントを避けては通れません。

ぼちぼち3期がスタートする頃でしょうか?
1期スタートの学生さん達は半年間の実習終了、2期スタートの学生さん達はもうひと頑張り、3期スタートの学生さん達はこれからドキドキの実習…ですね。

まず、1、2期スタートの学生さん達、お疲れ様です!お休みの間にゆっくり体を休めて下さいね。
3期のスタートの学生さん達はここから半年間頑張っていきましょう!実務実習は始まってしまえばどうってことないですが、始まるまでは、不安ですよね?
私も過去、始まる1週間前はソワソワが止まりませんでした。

今回は、実務実習が始まるまでに何すればいいの?持ち物って何あればいいの?服装は?といった疑問についてまとめました。

 

実習の前に挨拶って必要?薬局と病院では違う?

薬局の場合
必須ではありませんが、できれば挨拶はした方がいいです。
直接伺う、または電話で、の方法があります。
あらかじめ電話で訪問の連絡さえすれば、薬局によっては挨拶の訪問はいらないよ!という所もけっこうあったりしますので、電話だけで済んだりします。

病院の場合
逆に病院は、医療種ごとに制服があるため、その受け取りのために行く必要があったり、事前に来てねと言われることが多かったように思います。(制服があるかどうかも病院によります。)
もし挨拶に行くならスーツが無難です。

その他
ちなみに心付け(菓子折り)は持っていかなくても大丈夫です!必須ではありません。
実習中はただでさえお金ありませんし、自分のために大切に使ってくださいね。
ただ、その心付けが職場の方との話のタネになったりすることはあります。
私の場合は、実習終了時に「お世話になりました」という感謝の気持でお菓子を持っていきました。

 

実習中の服装は?

服装に関しても実習先によります。
私の実習先(薬局)はジーンズさえ着てこなければオッケー、病院に関しても、院内は制服のため、出勤時に過度に派手な服装でなければ基本的に何でもオッケーでした。
メイクはナチュラル系なら許容範囲です。

以下が実習の時に実際に持って行ったもの、今現場で働いている私から見た持っているといいものです。
・白衣
白衣は学校の実験で使っていたものをそのまま実習でも使っていました。あんまり目立つ汚れもなかったので。
・名札
名札も学校の実験中に使っていたもの、ナースシューズに関しても同様です。
・ナースシューズ
ナースシューズに関しては土足のままの薬局もありますので、実習先によって要確認です!

 

持ち物であったらよいもの

実習当時入っていた or ドラッグストアの薬局勤務の今、私のポケットに入れている道具たちは…
・黒単色のボールペン
・3色ボールペン
・油性の黒ペン
・赤色など黒以外のマジックペン
・メモ帳
・ハサミ
・印鑑
・電卓
・リール

印鑑は苗字のみのネーム印で大丈夫です。
薬剤師として働き始めるとフルネームのハンコやら調剤印が必要になりますが、実習中は100均のスタンプ印で十分!

半錠にした後、余りの0.5錠を分包した袋に薬品名など必要事項を書くための油性ペンがあると何かと便利です。

また必要事項や大事なメモを残す時に赤のマジックペンや蛍光マーカーなど目につきやすい色のペンがあると何かと便利ですよ。

ボールペンは、バタバタしてる内にどこかに無くしてしまうこともあるので、できるだけ分かりやすいボールペンだと見つけやすいです。
キャラクターのペンにしたり、マスキングテープをまいたりしてると他の人にも特徴が伝えやすいです。

白衣のポケットにマジックペンやボールペンを直接入れると、たぶんほぼ全員が白衣汚しちゃうのでペンを入れるケースがあると便利なのでおすすめです。
胸ポケット用ペンケースで検索すると出てきますので、アーティスティックな白衣にする前にぜひ!(経験者)

電卓は100均の物で十分です。白衣のポケットに入れば何でも大丈夫。

リールは、100均や文房具屋さんに売っています。最近はかわいいキャラクターのリールもありますので、ネットで検索するのもありです。就職した後にも使うことはできますので、今のタイミングで買っておいても損は無いと思います。

ハサミは、だいたいどこの薬局も調剤室内にありますが、21錠を取る時に何回もハサミを取りに戻るのはけっこうな手間。
(ピッキングするときに、10+5+6で取ってねーっ、と言われていました。)
なのでマイハサミをポケットに入れておくととても便利です。

ちなみに、私の実際の今の持ち物はこんな感じです。

 

日誌の時間短縮のちょっとしたテクニック

現在は、紙媒体ではなく、電子化した日誌が主流になっています。
日誌を書くのが実習中の日課となりますが、疲れ切って帰宅してそこから日誌…と思うとけっこう大変ですよね。

私が実際に実習中にやっていたちょっとしたコツをお伝えします。

スマホでメモ帳アプリを活用
多くの人がスマホを持っているかと思うので、メモ帳、Googleのドキュメントなどのアプリに、今日の出来事やまとめ(私はその日触れた薬や疾患をまとめていました。)を昼休みや帰りの電車などにある程度まとめておきます。
1日過ごすとびっくりすることに午前中なんの薬について触れたっけ…?と思い出せなくなることも。忙しい薬局ですとなおさらです。
まとめられる時間に少しでもまとめておくのがベター。

まとめた内容を項目ごとにコツコツ整理しておく
例えば、1日目に糖尿病の薬についてまとめたなら、糖尿病という大きなカテゴリーを作っておき、別日に糖尿病の治療数値目標などを学んだならその内容を前に作っておいたページに書き足していく。

最初のうちは大枠を作るという意味で大変かもしれませんが、1日の作業量自体はどんどん減っていきますし、次の病院実習にも使えます。

また、現場の薬剤師に言われたポイントなども書き残しておくと現場ならではテクニックも入り、中身のある物になります。
現場で働き出した今、実習中に使っていたメモやまとめた内容を見ると割と使えることもあります。

それぞれの薬局に強い科がありますので、しっかり現場で学んだ知識はメモして自分の力にしましょう。
後日の日誌にある程度まとめておいたものを引用するのもひとつの手です。

実習中に学んだことって忘れると思いきや意外に覚えていることもありますし、働き始めて役に立つこともたくさんあります。
例えば、私は皮膚科やリウマチ科が門前にあったのですが今の勤務先はゴリゴリに皮膚科やリウマチの患者さんがくるというわけではありません。
改めてメモを見返すとこんな感じだったかー、と処方を見返すこともできます。
もしリウマチ患者さんが来局されたとしても当時のメモを見返して服薬指導のポイントを掴んだりなんてことも。

 

実習中はどう過ごす?就活やバイトは?

バイトについて
実習中は基本的にはバイトはほぼ入れないと思って下さい。たぶん体力的にけっこうきついです。でもどうしてもバイトするという人達は念のため学校側にバイトしてもよいかどうか確認して下さいね。様々な理由でバイトを実習中にせざるを得ない人もいるでしょう。ですが、やはり慣れない環境ですし、学校の友達とも会えない状況が続くと心身ともにバランスを崩すこともあります。
自分の体が1番です。絶対に無理せず辛い時は休みましょう。

就活にについて
休みの日を活用して、企業の説明会などに行くくらいは良いかと思います。
第一志望の面接や説明会があり、実習を休む必要がある場合は、必ず学校の実習担当、実習先に相談して下さい。

調剤薬局やドラッグストア、病院志望の人は実習期間外に就活してる子が多かった印象です。

 

実習前の心構え

実習先にもよりますが、実習中に何を学ぶか、何を目標にするか考えておきましょう。
例えば、在宅(居宅療養管理指導)をしている薬局なら在宅について学びたい、学校薬剤師をしている薬局なら実際に同行して検査を一緒にさせてもらう、ドラッグストアならOTC(医師の処方箋なしで購入できる医薬品)を学びたいなど、ざっくりした目標でよいです。

血圧の薬全部覚えるぞーっ!ていうのでもいいです。せっかく時間を潰して取り組むので何か得られるようにしましょうね。
実習中に頑張って取り組んだことが国家試験に出題される可能性だってあります。ここで取り組むこと全て無駄には絶対なりません。

 

あの頃を振り返って、経験者から

こんな偉そうなことを書いていますが、正直、私自身そこまで目標なく実習に突入しました(笑)
でも今思うと、あの実習があったから今こうして調剤の現場で働けていると思います。私は実習をするまで全く調剤の現場で働くことをイメージしていませんでしたので(笑)
あの時、何でもいいから、具体的な目標を持っておけばよかったなあと感じています。

現場に出るのが怖いという人へ

実習は学び、という考えの下、失敗を恐れない
私もそうでしたが、失敗しても大丈夫です。現場の雰囲気ってこんなものなのか、将来はこんな方向に行きたいなあとか、そんなことを感じてもらえれば大丈夫です!

そもそも実習の目的は、現場での学び。
受け入れる医療機関は、次世代を担う薬剤師志望の学生達に現場での学びと経験を提供してくれているに過ぎません。戦力としては考えられていないのです。
質問をされて嫌な気分がする薬剤師はほとんどいません。むしろ意欲的に質問をする学生達の方が現場で働く薬剤師的にはしっかり指導してあげなければ、という気持ちになります。

ですから、実習先の方々の胸を借りるつもりで、自分のためにしっかり現場を見てきてください!

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関西在住の薬剤師ライター。 日々の業務に追われつつ、ライターをしています。
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