知っておきたい熊本弁10選 【vol.2】|ネイティブにひるまじ!バイト先で大活躍!!-例文・直訳付き-

最近Border Lineで俄に急上昇中の熊本弁シリーズ。
前期が終わって、熊本にも段々慣れてきて、アクティブに活動している人が多くなったのでしょうか?
そこで今回も、熊本のローカルメディア『くまきゅー』の全面的な協力を得て、バイト先や日常で使われがちな熊本弁を用法・用例付きで10選いたしました!
コレで君は熊本弁にテンパらない。

バイト先で使われがちな熊本弁10選
① うまかつ
【意味】
おいしい、おいしいもの
【例文】
ご新規のお客さまがきて
「ここはなんがうまかつね?」
「こん店のうまかつばはいよ」
【翻訳】
「こちらは何がおいしい(おすすめ)ですか?」
「このお店のおいしい物(おすすめ)をください」
【補足】
これは、飲食店で若干年配のサラリーマンが言いがち。熊本だったらありがちですが、決して「馬のカツ」ではありません。ただ、本当にメニューとして馬のカツ=うまかつがある場合があります。ちゃんとメニューは覚えておきましょう。そして、微妙なイントネーションの聞き分けができたら、リスニングは完璧ということ!
② だご
【意味】
①とても、すごく、大変
②団子、小麦粉と水で作った熊本の郷土料理の団子
【例文】
①「こるはだごうみゃー!」
②「だご汁と焼きだご」
【翻訳】
①「これはとても美味しい!」
②「だご汁と焼き団子」
【補足】
①ほかの用法として「だごヒマ」=「とてもヒマ」、「だご好きたい」=「とても好きです」などがあります。
②だご汁自体がもう熊本の郷土料理として全国に知られています。焼きだごは、だごにお砂糖を加えたジャパニーズホットケーキです。昔、祖母にホットケーキをねだったら、本気で焼きだごをホットケーキと言い張っておやつに出してくれてました。
③ まうごつ
【意味】
とても、すごく、大変
【例文】
「こるはまうごつうみゃー!」
【翻訳】
「これはとても美味しい!」
【補足】
語源は、“まう=舞う”“ごつ=如く”で「まうごつ」です。舞うが如く、とても素晴らしい!という意味から来ています。だごも同義語ではありますが、この語源を知ると使い分けができそうですよね。
④ はわく
【意味】
掃除の掃く
【例文】
開店前の掃除の際に
「おもてば、箒木ではわいとってー」
【翻訳】
「店前を、箒木で掃いて掃除しておいてくださーい」
【補足】
コレ、熊本の人、ほぼほぼ標準語だと思ってます。この言葉に遭遇したら、やわらか~く熊本弁ですよーって言ってあげてください。絶対驚かれます!かくいうワタシも衝撃でした。
⑤ あるしこ、こっしこ
【意味】
あるだけ
これだけ
【例文】
①お店が忙しくドリンク用の氷が追いつかなく買い出しに行く時
「店ん氷ば、あるしこ買うて(こうて)きて!」
②グループのお客さまの会計の時
「おら、こっしこしか持っとらーん」
【翻訳】
①「店の氷をあるだけ買ってきて!」
②「私は、これだけしか持ち合わせを持っていません」
【補足】
「●●しこ」で「●●だけ、ありったけ」を意味します。「でくっしこ、しなっせ」=「できる範囲で、頑張ってやってね」も聞くことがあります。無理をせず、自分の範囲で一生懸命すれば良いよ。という愛情たっぷりの言葉に変換できます。反して「こっしこしか、なかんね?」=「これだけしか、ないの?」という少ーし責めた言い方をされる場合もあります。
⑥ ぬしゃ
【意味】
あなたは、お前は
【例文】
バイト先の常連さんから
「ぬしゃどこん出身や?」
【翻訳】
「あなたはどこの出身ですか?」
【補足】
「ぬしゃ」は気をつけましょう。語源は、相手に対し大変敬意を払った「お主」から来ています。熊本では、普通に「あなた、君」としての使い方と、めちゃくちゃ怒って相手を威嚇する「お前」的な使い方があります。その時の相手の雰囲気で読み取りましょう。
⑦ ぬすける
【意味】
ぼーっとする、知らん顔をする
【例文】
忙しい時に一人だけ時間の流れが緩やかな人がいる場合
「こん忙しかて、なんぬすけとっとや?!テレーっとせんばい!」
【翻訳】
「この忙しい時にナニぼーっとしているのですか?ぼけっとしないでください!」
【補足】
「ぬすけ」と「てれっと」を一緒に言われたら、相手、完全に怒ってます。どっちか1つ言われても怒ってます。というか、この言葉を使われる状況は非常にあなたが悪い時です。こうならないよう、バイト中はしっかり自分を持ちましょう!!
⑧ ねんかかる
【意味】
寄りかかる
【例文】
バイト先の飲み会で、ちょっと酔ってる人がいたら、そっと肩を差し出す
「大丈夫ね?ねんかかってよかよ」
【翻訳】
「大丈夫?寄りかかっていいよ」
【補足】
こんな言葉を掛けられたら、熊本出身の人だったらイチコロです。「頼りがい」「甲斐甲斐しさ」の印象を一気に勝ち取ることができます。
⑨ こっちゃん、あっちゃん、そっちゃん
【意味】
こっち、あっち、そっち
場所を指し示すします。
【例文】
「こっちゃん来なっせ」
「あっちゃん行くとしゃがな良かよ」
【翻訳】
「こちらに来てください」
「あっちに行くと良いですよ」
【補足】
その類語としてこっちさん、あっちさん、そっちさんもあります。用法は「こっちさん来なっせ」。決して三つ子をちゃん付け、さん付けしたものではありません。
⑩ かせする
【意味】
加勢する、手伝う
【例文】
売り場や飲食店で場所が多数ある場合など
「あっちば、かせしてやって」
【翻訳】
「あちらを、手伝ってあげてください」
【補足】
語源は、「加勢」から。これは今も他の地域でも使うのかも知れませんね。力を貸して勢いをつけるという意味が本来の意味だそうです。
まとめ
いかがでしたか?今回の熊本弁。
このコロナ禍では、聞く機会も使う機会も少ないかも知れません。
心置きなく外出が叶う日までちょっと練習してみてください。 熊本弁を楽しく理解して、使ってもらえたらうれしいです。
また、熊本弁をためて紹介しますね。
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Border Line編集部 てとてら
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