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くまもと復興国際音楽祭プロデューサーは中学の理科の先生|好きなことをライフワークにする生き方

こんにちは!熊本の大学院生hanaです。

今回は、2021年9月30日から開催されるくまもと復興国際音楽祭のプロデューサーをされている坂本一生さんにお話を聞いてきました。

坂本さんは、中学校の理科の先生として働きながら、ライフワークとして、クラシック音楽を広める活動をされています。
音楽への強い思いから引き寄せられた、たくさんの劇的なお話を聞くことができました!

お話しの中で、好きなことを人生を通してやるためのヒントがたくさん出てきます。
この記事を読んで、自分自身の人生の過ごし方を考えてみるきっかけになったら嬉しいです。

 

1.インタビュー

 坂本先生のこれまでの活動

 

「もともとクラシック音楽がお好きだったんですよね?」

 

「そうですね、中学生のころからクラシックが好きで、高校で楽器をやって大学で学生オーケストラに入って、と多くの音楽好きがするのと同じようなことをしていました。
大学生の時に行った音楽旅で、現在、NHK交響楽団のコンサートマスターやくまもと復興国際音楽祭でも音楽監督をやっている、篠崎史紀さん(通称マロ)に出会ったんです。」

 

「旅をしていて、たまたまという感じなんですか?」

 

「偶然でもあるんですが、紹介してくれる人がいて話をしました。ウィーンでのコンサートが終わって外に出た道端で会ったんです。
彼が北九州出身ということで、ウィーンから見ると、熊本と北九州というと隣町みたいなものということで、仲良くなりました。
これが21歳の時ですね。」

「そこから、2006年に熊本でプロオーケストラを作ろうっていうことで、オーケストラ創造という団体を立ち上げて、活動を始めたんです。
そして、熊本で地震があった2016年、避難所や仮設住宅に彼(篠崎さん)はじめ、音楽家を連れて行って音楽を聴いてもらう活動「炊き出しコンサートをしました。
3~4年くらいかけて、300回以上行ったんじゃないかな。」

「初めの3~4か月は、集まって十数人とか少ない時は4人とかのときもあって、その中で必ず誰かが泣いていました。
それは、楽しい曲をやっても泣く。そのとき、音楽って良いな、と改めて思ったわけです。」

「そうやって、被災した方へのコンサートをやりながら、熊本地震復興祈念コンサートという大きいコンサートを3つやって、最初の年に「復活」という曲をしました。これが素晴らしかったですよ。そして、2017年から3年続けて、これが発展して今のくまもと復興国際音楽祭になっていますね。」

 

 ケント・ナガノさんとの出会い

 

「ここで、“この人“の話をしないわけにはいかない。ケント・ナガノさん。名前とか聞いたことあった?」

 

「いえ、今回初めて知りました。」

 

「この人は、世界の巨匠。何が良いかっていうと、この人のおじいちゃんが山鹿出身で、20数年前に熊本で2回コンサートをしているんです。
それを若いときに聴きに行って、素晴らしい人がいるんだなと感動しました。雲の上みたいな人ですよ。」

「そこからずっと、ケントさんは熊本に来たことがなかったけど、地震の翌年に復興祈念コンサートをしたとき、特別なときだから、指揮者をケントさんに頼んでみよう、とふと思ったんですね。
ツテも何もなかったけど、偶然その当時の山鹿の市長とケントさんが手紙のやり取りをしている、という広報の記事を見つけて、山鹿市を通じてだったら連絡が取れる!ってことで連絡を取ったんです。」

「結局その年は、スケジュールが合わず指揮はできなかったんだけど、それで終わらず、マロさんの弟子を通じて手紙を出していたら、お弟子さんから手紙だけじゃだめだよ、と言われてハンブルクに行ったんです。
それが、2019年の1月。」

ハンブルク州立歌劇場の音楽監督室にて 2019年1月11日

「つたない英語で、1時間くらい話して、音楽性が素晴らしいのはもちろんだけど、人間性もめちゃくちゃ素晴らしいんですよ。
そして、本当に奇跡的な話なんですが、その年の11月にケントさんとハンブルクフィルが日本の各地でツアーをすることになっていて、最終日の福岡講演の前日に1日空き日があったんです。
そのとき、ケントさんとハンブルクフィルの皆さんが、チャリティーコンサートをしに、山鹿に来てくれたんですね。本当に、今思えばすごい。」

「 …と、30数年を短縮して話すとこんな感じです。笑」

 

 学校の先生をしながらの活動と音楽への想い

 

「現在、お仕事は中学校の理科の先生をされているんですよね?」

 

「理科は高校の時に得意で、そこから理科の先生の道に進みました。
音楽は中学生の時に鑑賞の授業でクラシック音楽を聴いて、興味を持ちましたね。」

「そして、高校でチェロをやり始めたんですが、僕自身は、楽器をやることと音楽を好きなことはあまり関係ないと思っています。
どちらかっていうと、楽器はやらない、クラシック音楽は苦手という人が、本当にいい音楽に出会ったとき音楽の本質をつかむことがあります。
テクニックとか専門知識じゃなくて、「あ、楽しい」「なんかきれいだな」とかっていうのが本質だと思います。」

「学生時代に楽器を弾くことがおもしろすぎて、かえって音楽の良さが見えなくなってた時期がありました。
頭でっかちで感じの悪いようになりかけていました。
でも、どうしてかわからないけどある時、中学生のころからの純粋に音楽を聴くことが好きでいろいろやってきたのに、て気付いて修正をしました。

 

「修正できるのがすごいです!」

 

「自分でもすごいと思います。笑」

「復興音楽祭に出ている人たちは、みんなそういったところがズレていない人達です。
マロさんが、音楽は人類最高のコミュニケーションツールだという風に話をされているんですが、僕も音楽を色んな人に伝えたいという想いでライフワークとして色々な活動をやっています。」

「人生で1回でも良いので、コンサートに来て、クラシックを聴いてみたが良いですよ!」

 

 メッセージ

「お話を聞いていると、音楽への想いや、そこへの引き寄せる力がすごいですよね。」

 

「自分の原点となっている体験があります。教師になって1、2年目の25歳の時の体験です。話すと長くなるんですが…笑
アマオケ設立3年目にでかいコンサートやったんですね。本当に大変で、成功するわけがないだろうという中で、本当に必死になってやったことでした。
その達成感や得たものがものすごく大きく、大変なことでもがんばればなんとかなるという風に思えるようになりました。」

自分の好きなものを見つけて、それを追求していく。好きなものは誰かに教えたくなるじゃないですか。それが人の役に立つんだったら、一生懸命しましょう。という人が世の中増えてくれれば、って思いますね。笑」

 

「読者の学生へのメッセージをお願いします!」

 

「好きなことって、見つけようと思って見つかるもんじゃ中々ないとは思うんですが、それでも好きなことを見つけてほしいっていうのがメッセージです。」

 

2.お知らせ

 くまもと復興国際音楽祭

2021.9/30(木)~10/3(日)、10/22(金)・23(土)

「くまもと復興国際音楽祭」は、著名な演奏家をはじめ、地元音楽家、音楽愛好家が熊本に集まり、街が音楽で彩られます。

学生の私たちでも入手しやすいリーズナブルなチケットもあります。

また、10/22(金)・23(土)熊本豪雨復興祈念コンサートも予定されています。
人吉・球磨及び被災された熊本南部の方々の1日も早い復興の願いも込められています。

詳しくは、ホームページでご確認ください!
くまもと復興国際音楽祭 HP はこちら>>

坂本先生より
「コロナの影響で、ケント・ナガノさんなど海外から来る演奏家の人たちが来れなくなって、形がだいぶ変わるけれど、そういう、みんなが歯を食いしばってやるときこそ良い演奏にもなると思います。
感染対策をしっかりするので、よかったら聴きに来てみてください。二度と聴けないようなものになると思います。」

 

3.まとめ

仕事とは別に、自分が一番に好きなことをライフワークとしてやっていらっしゃる姿にたくさんの情熱や想いを感じました。

もちろん、ものすごく大変なことだけど、それを乗り越えた時の達成感や成果を実際の体験を通して知っているからこその密度の濃いお話しでした。

インタビュー中の坂本さんの25歳の時の体験については、ブログの中で紹介されています。
気になる方はぜひ読んでみてください。
坂本さんのブログはこちら>>

 

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hana

旅行に行けるようになったら、1番に行きたいのはオーストラリア!な、理系学部M1の学生です。休みの日はついつい寝すぎてしまうのが、最近の反省です。笑
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