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学生の内に知っておきたい!起業したいと思ったときに必要なこととは?

こんにちは。中小企業診断士の中倉誠二です。

皆さんは起業(創業)について考えたことはありますか?

優秀な学生が希望する進路として、
一昔前なら有名な大企業に就職することが多かったのですが、最近では起業する人も徐々に増えています。
中には学生時代に起業する人も出てきていて、人生100年時代と言われている今、人生をどう生きるかについては多様な選択肢があると感じています。

皆さんの中には、起業には興味があるけど何から準備したらいいのか分からない、という人はいませんか?

今回はそういう人のために、基本的な手順をお伝えします。

 

理念、想い

実際に起業するには、まず強い想いが必要で、それが出発点になります。

なぜその事業をやりたいのか、それをやることでどのように社会の役に立ちたいのかなど、自分自身の考えについて時間をかけて深掘りすることが必要です。

軽い気持ちで「カフェを開きたい」とか「ネット動画を使って何かやりたい」と考えるだけでは、事業としての実現は難しいでしょう。

あるいは、夢や目標でもかまいません。
それも思い付きではなく、多少の苦労があってもそれをめざして頑張れるような、具体的な将来像を明確にしましょう。

 

事業コンセプト、市場調査

コンセプトとは、簡単に言うと「①誰に、②何を、③どのように」提供する事業なのか、それを具体的に明文化したものです。

ここで大事なことは、最初にターゲット顧客を明確にすることです。
起業相談でよくあるケースが「こんなに良いものを作ったんですけど(考えたんですけど)、どうやって売ったらいいでしょうか?」という相談。
まず「何を」を考える人が多いのですが、これは起業後に苦戦する典型的なパターンです。

また、自分でやりたい事業のコンセプトを固めても、実際に有望な市場があるのかどうか、それを調査することも大事です。
すでに競合する商品やサービスが多数ある場合は、後発での商売は厳しいです。
また、資本力が左右するような事業では大手には勝てません。
独自の特長を持ってニッチな市場を狙う方が、成功する確率は高くなります。
事業として行けそうかどうかは、ターゲット顧客に当たる知人に意見や感想を聞いてみるのも大変参考になります。

 

マーケティング

マーケティングとは、広い意味での売り方です。

売るものが商品であってもサービスであっても、具体的にどのように売っていくかがその事業の成功を大きく左右します。

いくら良い商品やサービスを作っても、効率よく集客して売上につなげて利益を出さなければ、事業は継続できません。

マーケティングについては「4P」の視点から考えます。

4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(流通)の頭文字を取ったものです。

まずProductは、製品やサービスの機能、仕様、品質などのことです。

Priceは価格をいくらにするかで、原価や競合商品の価格、値ごろ感などを考えて決定します。

Promotionはどのような販売促進策を打つかで、今ではリアルとネットの両方を検討する必要があります。

Placeは場所という英単語ですが、どこで売るかという意味で、これも今ではネット販売も含めて検討します。

そして大事なことは、この4つの切り口について全体の整合を取って決めることです。
高級志向なのか、低価格路線なのか、それによって売る場所や販促方法は変わってきます。
そのあたりがバラバラで整合性がないと、絶対に成功しません。

 

事業計画

実際に起業する場合は、以上のことを整理して具体化してから、それをもとに事業計画書を作成します。

事業計画書を作成することで、新たなことに気が付いたり、あらためて情報を整理することができます

具体的には、売上高の計画を作成して、どのような費用が発生し、どのくらい利益が出せるかなどを数字で表します。

それらの数字の意味を理解するため、そして起業後にお金を管理するために、あらかじめ簿記検定3級(製造業なら2級)の勉強をしておくことをお勧めします。

 

最後に

起業を思い立ったら、一般的にはまず1~2年間の準備計画を立てていただきたいと思います。

変化の早いデジタル社会ですが、実際には上記のこと以外に資金計画や、お店を開く場合は店舗探しなど、準備には結構時間がかかるものです。

ただし、初期投資の少ないインターネットビジネスの場合は、計画を立てて準備ができたらスタートし、試行錯誤を繰り返しながらブラッシュアップしていくという方法が一般的です。

起業に関しては、自治体や商工会議所、金融機関が無料相談やセミナーなどいろいろな支援施策を実施していますので、自分の事業計画を作成する過程で利用してみてはいかがでしょうか。

 

筆者 中倉誠二氏 のホームページ
中倉ビジネスコンサルティング>>

 

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中倉 誠二

中倉ビジネスコンサルティング 代表 |サラリーマンと双子の子育ての両立経験をもとに、働き方改革、ワークライフバランス、イクボス等を推進するためにコンサルティングやセミナー、研修を行っている。中小企業診断士、(株)ワーク・ライフバランス 認定上級コンサルタント、NPO法人ファザーリング・ジャパン 賛助会員。
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