2023年卒が振返る薬学部の就活|ドラッグストア、調剤薬局の就活事情編
こんにちは。薬学生ライターのyukaです。2023卒が振り返る薬学部の就活 5年生のスケジュールの流れ編に引きつづき、今回は就活事情編です!
私はドラッグストア、調剤薬局をメインに就職活動を行っていましたので、病院での就活は友人から聞いた話を紹介します。
ドラッグストア、調剤薬局の就活事情
いつから始める?
私の周囲の薬学生の大半は12月には既に動いていたように思います。実習の開始時期が遅い子は時間に余裕のある5月~8月に動くことが多かったようです。もちろん早く動き出して損はありませんよ。
何から始める?
企業研究、自己分析!…といったことはもちろん大切ですが、どうしても難しい場合は無理に最初にしなくても大丈夫です。
その理由としては、薬学部の就職先は大半が絞られていること、実務実習に行くことにより、ある程度就職先に対するイメージができていることが多いからです。
何をしたらよいか分からない…という人は、まずはどこでもよいので企業の説明会、もしくは合同説明会に何社か行きましょう(行くだけでギフトカードや教材がもらえるところもありますよ)。
ドラッグストア、調剤薬局は定期的に就活イベントを開いている場合が多いです。
その中で自己分析や企業研究を一緒にしてくれるイベントがあり、そちらを利用するという手があります。中には自己分析のフィードバックまでしてもらえる企業も。
大手の就活サイトの自己分析を利用することもおすすめです。
また、ドラッグストアや調剤薬局の説明会に参加した際に絶対にしてほしいことは、「リクルーターとLINE(連絡先が分かる手段なら何でもよい)を交換し、仲良くなる」ということ。
ほとんどの企業のリクルーターは私たちに年が近い若い薬剤師が多く、かなりフレンドリーに接してくれます。
もちろんメールでのやりとりもしますが、圧倒的にLINEでのやり取りが多かったというのが私の印象です。
中には企業の人と仲良くなりすぎて、面接の日にその場で即内定が決まったという猛者がいるという話も…。
薬学生向けの合同説明会の会場は企業ごとにブースが設けてあり、少人数で話を聞くことができます。
説明の最後に質問をする時間が設けられており、自由にリクルーターと話す時間があります。
その時にLINEを交換しないかと企業側が提案してくれるので、断らずに必ず交換しましょう。
私は説明会に参加した企業のリクルーター全員と交換しました。
ドラッグストア、調剤薬局の対策
まず、本命度が高い企業ほど対面での店舗見学やイベントにたくさん参加しましょう。
現場での雰囲気が分かるため、店舗見学はおすすめです。複数人の学生で見学するケースも多く、もしかしたら未来の同期と会えるかもしれません。また、予定が完全に分からなくても説明会の予約はできる限りしておきましょう。
イベントも堅苦しい物ばかりではなく、ゲーム、アロマ、漢方をテーマにしたイベントやzoomで飲み会をしている企業もあります。
ドラッグストア、調剤薬局の面接は一次面接、二次面接といった回数を踏むことなくいきなり最終面接であることが大半です。そのため自己分析や履歴書の作成などを事前にしておきましょう。
面接で何を聞かれた?
具体的な企業名は明かせませんが、面接を受けた企業で重複した質問は以下の通りです。
・自己PR
・志望動機
・薬学部に入った理由
・趣味について
・自社に入社した後の将来像(仕事面、私生活でそれぞれ)
・学生生活で身に着けたこと
・挫折したときどうやって立ち直るか
その他にも
・知らない商品を選ぶときに何を重視するか
・第一志望はどこか
・他にどこを受けるか
といったことが聞かれました。基本的なガクチカを尋ねられることが多く、よくSNSやインターネットで見るような奇抜な質問はありませんでした。いきなり面接ではなく、最初に趣味に関する話題をしゃべることも。
必ず面接前には履歴書の提出が求められ、その履歴書に沿った質問が聞かれます。面接時に話す内容は必ず相違がないようにしましょうね。
一般企業とのやりとり
いつから始める?
一般企業を第一志望に考えている人は早めに動きましょう。
6月から情報が出始めるので、個人的には5年生の夏くらいまでには動けるといいと思います。
なぜかというと一般企業のインターンは夏に集中していることが多いためです。早めの行動と情報収集が鍵を握っています。インターン参加の応募の開始や締め切り日も必ず確認しましょう。
何から始める?
一般企業はドラッグストア、調剤薬局とは異なり普通の?就活です。
大手の就活サイトの登録を済ませておきましょう。
主に私は「マイナビ薬学生」を利用して情報を集めていました。
マイナビ薬学生は一般企業だけでなく、ドラッグストア、調剤薬局、病院の情報も集めることができますので、一般企業を考えていない人にもおすすめです。
一般企業の対策
インターンには出来るだけ参加しましょう。
インターンが1日だけで終わる、何日も連続して行われる、などパターンが様々です。インターンの参加が面接を受けるための条件となることもあります。
私の受けた企業はzoomでのインターンでしたが、知人は対面で行われたと聞いています。
徐々に規制も緩和され、対面も増えてきているようです。自分の日程と都合を合わせてインターンには参加してくださいね。
面接&試験の対策
面接はまだまだオンライン形式を取る企業が多いです。
というよりオンラインがもう主流になっていくのかもしれません。
私の受けた一般企業の面接は全てオンライン面接でした。
zoomを使用する企業もありますが、全くなじみのないオンラインのアプリを使用する企業もあります。
事前のメールなどで、どのアプリを使用して説明会を行うのか、ログインや登録はどうするのかといったことを必ず確認しておいてください。
面接では、SPIや小論文を面接試験として用意されていることが多いので、その対策もしておきましょう。
特にテストセンターを利用する場合は必ず予定に余裕を持たせてください。もし、期日までにテストを受けられない場合、せっかく書類選考を通過したのに面接が受けられないことがあります。
病院とのやり取り
病院志望になる場合は、病院の採用担当者と個別に連絡を取ることがほとんどのようです。
病院によっては、学校がその病院とつながりが強い場合や推薦枠があるケースも。
病院志望の場合は学校のキャリア担当者と相談するのが良いかもしれません。
また、志望先の病院に実習に行った子たちから話を聞くという手段もあります。実際に人手を探している病院も存在し、実習中に病院に就職しないかという勧誘を受けた子もいます。
病院の面接の時期は、志望先の病院により様々です。
5月に面接を受ける子もいれば9月に面接を受ける子も。
病院志望にする人たちは他の病院と併願できない、他の子より内定が遅くなる場合が多いです。
滑り止めにドラッグストア、調剤薬局の面接を受ける場合は、面接官に病院志望であることを伝えておきましょう。大半の企業が結果待ってくれるような印象です。
やっておけば良かったこと
私は元々、ドラッグストア・調剤薬局を第一志望にせず、一般企業での就活をメインにしていました。
ですが、小論文対策やテスト対策が甘く、途中で進路を変更してしまいました。
志望する業界で就活のスケジュールは変わるため、最初にもっと計画をちゃんと立てておけばよかったなと感じました。
ドラッグストア、調剤薬局の面接の日程も3月はかなり埋まるのが早いため予定が未定でもとりあえず入れておけばよかったと思います(3月に面接の予約が取れたのは1社だけでした…)。
あと、「調剤薬局とドラッグストアなんてどこも同じだろう。」と私は就活当初は本気で思っていたのですが、そんなことはないです(笑)。
教育制度であったり、福利厚生が企業によってかなり違います。どこを重視するかは人によりますが、入社後にギャップが生じないようにきちんと確認しておきましょうね。
また、くれぐれも実習を休んでインターンに…といったことは控えた方が良いです。
実習先での印象が悪くなる上に、在籍する学校によっては休んだ分の実習をしなければならなくなるようです。
最後に
新卒での就活は分からないことだらけで不安ですよね。
特に私たちの就活はコロナによって、従来の就活とは様相を変えています。先輩達から情報が入らなかったり、情報収集が思うようにいかないこともあります。時には自分達が新しい就活に合わせて動くトップバッターになることも。
ですが、新卒の就活は人生に一回きり。
悔いの残らないように情報収集は怠らないようにしてくださいね。
応援しています!
最新記事 by yuka (全て見る)
- 国試浪人の1年【生活編】|前半戦|メンタルバキバキからの立て直しとバイト - 2024年10月4日
- 薬剤師国試浪人の一年|後編|予備校、コース選びのポイント - 2024年4月8日
この記事へのコメントはありません。