就活前・後に知っておきたい!就職後の「リアリティ・ショック」をいかに防ぐか?~就活指南~
みなさん、こんにちは!Border Line編集部です。
今回は、キャリアコンサルタントであり、心理カウンセラーとして熊本で活躍する山口 美澄さんの過去に寄稿いただいたコラムを紹介します。
作成いただいたのが昨年(2019年)の秋。
リリース時期を検討していましたが、夏休みが明けた(もう11月ですね。。。すみません)この時期にリリースをすることにしました。
このコロナ禍で昨年までの就活の様式とはかなり変わってしまいましたが、どうしても伝えたいメッセージがあります。
・就活を終えた、まだ絶賛就活中の4年生
・ただいま就活準備中の3年生
・これから臨む1・2年生
もしくは、就職して現在ちょっとモヤモヤしている人、或いは第2新卒になってしまった人
学年や置かれている状況により当てはまりますし、ヒットする部分も違うと思います!!
ぜひ、参考にしてみてください。
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長い夏休みもそろそろ終盤ですね。皆さんはこの夏休み、どんな時間を過ごしましたか?
内定をもらい就活を終了した4年生にとっては、今までの夏休みとは何となく違う時間だったのではないかと思います。
まだ就活を頑張っている4年生にとっては、どんな時間でしょうか。
卒論や卒研もありますね。こんなに長い休み、次はいつある?
目次
皆さんは、悔いのない時間を過ごしていますか?
時間はこの世で唯一平等なもの。すべての生き物に唯一平等なものです。
そう考えると、時間をどう過ごすかによって、人生の濃さが変わることは想像できますよね。
そうです。人生の濃さは自分で調整できるのです。
もっと言うと、自分で調整(コントロール)するものなのです。
走り続けて息切れしたら、休めば良い。
階段に踊り場があるように、自分で踊り場を作れば良いのです。
自分の人生はそうやって自分で調整して、納得感を持って生きて欲しいと思います。
納得感の高い人の人生は濃いと言えるでしょう。
その納得感も自分の尺度で感じるもの。自分が納得できていれば、それで良いのです。
「リアリティ・ショック」をいかに防ぐか
ところが2019年に発表された「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」(株式会社パーソル研究所)によると、就職活動生の多くは、働くことを「楽しみたい(79.3%)」「仕事を通じて成長したい(86.2%)」と考えているようですが、実際は入社後にはその多くが実現できておらず、入社前の期待と入社後の実態に大きなギャップがあるという結果が出ていました。
これを「リアリティ・ショック」と言い、早期退職やメンタル不調の大きな要因です。
この調査によると、それを抱える社会人は76.6%に及ぶのだとか。
今回は、この「リアリティ・ショック」をいかに防ぐか、自分で調整するかの話をしましょう。
就職活動中に、「どのくらいその会社のことを知っているか」がカギ
就職活動生のカウンセリングをやっていて思うのは、「どうしてもこの会社(業界)に入りたい」と思っている学生と、「とりあえずエントリーした」という学生の“違い”です。
志望動機のみならず、自己PRの内容、面接練習での態度・受け応え内容、逆質問内容、更には履歴書の見栄えまで“違い”ます。
明確に違う場合、合否が分かれるのは、容易に推測できますよね。
でも、ラッキーな事に合格してしまうことがあります。
ここでは、ラッキーという言葉を用いましたが、本人にとって、本当にラッキーと言えるでしょうか?
そうやって入社した後、殆どの人がリアリティ・ショックを受けることになるのです。
『入社後働くことを楽しみたいと思っている学生79.3%に対し、実際に楽しめている社会人(入社1~3年)は35.3%』
『仕事を通じて成長したいと思っている学生86.2%に対し、成長を実感できている社会人は64.6%』
受ける会社の情報を可能な限り集めて下さい
というと四季報に載っているような情報ばかりを集める学生がいます。
もちろんそれは大事な情報で、それを否定はしません。
ですが、それよりも自分が納得して働ける会社かを見極める情報の方が大事です。
上昇志向が強い学生は、おおよそ何年すれば主任や課長になれるのか、昇進した人は何を評価されてなったのか、給料はどの程度上がるのか、人間関係を重視する学生は、実際の会社の雰囲気はどうなのかなど、媒体にはない「現状」を「現場」から集めています。
もし、足りてないと思う学生は、ぜひ今から集めて下さい。
インターンシップ、OB/OG訪問、企業説明会などを活用したり、親・親戚・教授など、できる限り多くの人から話を聞いたりすることです。
また、同調査によれば、「将来のやりたいことの決定時期の遅さ」もリアリティ・ショックには大きく影響するようです。
興味深いのは、就職活動の開始時期の遅さ、キャリア思考開始時期の遅さは、余り影響していないということ。
(行動がいつも出遅れるという学生には朗報かな?いやいや就職活動も早いにこしたことはないですよ)
同調査では、やりたいことが決まっている学生とそうでない学生も比較しています。
決まっている学生は「資格取得」「勉強」「豊かな人間関係」に重きを置いていたそうです。
具体的行動としては、「授業とは関係のない勉強」「授業に関する勉強」「異性の友達との交際」もやりたいことが決まっている学生に強く見られたとか。
つまり、自己学習や豊かな人間関係を築く意識が高く、それに学生生活の時間を使っていたということ。
普段の生活からやりたいことが見つかるのです。
就職活動とは、卒業後に自分が所属する組織を決める活動です。
その組織では、今までのような同世代だけではなく、色んな世代の人と協力・協調して作業をし、報酬を得て生活をし、人生を紡ぎます。
学生である今の時間を、あなたはどう使いますか?
最後に
就職活動が始まり、やりたいことが決まらず焦っている学生がカウンセリングに来た時、私がアドバイスすることを書きますね。
「合同説明会に行き、できる限り多くのブースを回り、話を聞き、話をしてくること。何社?自分の興味・関心に気づき、受ける会社を選べるようになるまで。」
何となく時間を過ごしていた学生にだって、サヨナラホームランを打つチャンスはあります。
そのチャンスは、自分で行動した人のみに巡ってきます。
そう。自分の人生は、自分でコントロール(調整)するしかないのです。
あなたの人生が納得感のある人生になりますように。
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Border Line編集部 てとてら
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