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熊本市動物愛護センターを取材|コロナ禍のペットブーム、本当にあなたは責任持てる?

みなさんこんにちは。熊本の大学生 ricoです。
今回は、熊本市動物愛護センターを取材させていただきました。

コロナ禍でおうち時間が増えペットブームが再来した一方で、やはり飼えなくなった、と保護団体にペットを連れてくる人が増えている

というニュースを見て、
動物を飼う際に、命の重さやそれを預かる責任の大きさについて考えることの重要性が知られていないのではと考えました。

そこで、犬や猫を保護し、里親探しをしている熊本市動物愛護センターの獣医師 長井さんにお話を伺ってきました。

動物を飼うことへの責任、そしてそれが果たされなかった場合その動物たちはどうなるのか、知ったうえでペットを迎え入れるか否か判断していただきたいと思います。

今回の記事がその手助けになれば幸いです。

 

1.動物愛護センターとは

野生動物から愛護動物まで、人と動物が共存できる安全で安心なすみよいまちづくりを目指して、負傷した犬猫の保護や飼い主が飼養できなくなった犬猫の引取りを行っている、熊本市役所の保健所の一部です。

動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)、狂犬病予防法関連の業務を行っています。

熊本市動物愛護センター – ハローアニマルくまもと市 (hinokuni-net.jp)

 

2.動物の殺処分と現状

熊本市動物愛護センターでは、犬猫の殺処分はほとんど行われていないそうです。
犬の中には、6年ほど施設で預かっているこもいるそうです。

センターへの問い合わせで一番多いのは「猫」に関する相談で、野良猫への無責任なエサやりによる糞害や異臭などの相談が多く、多頭飼育崩壊の相談などもあるそうです。

犬は狂犬病という人間が感染すると100%死に至る病気に感染するリスクがあるため、犬を飼っている人は狂犬病のワクチンを犬に打たなければならず、自治体もそれを確認するために登録制にしています。

そのため、犬を飼っている人はある程度把握できるのですが、猫の場合はこのような登録制度がありません。

さらに、猫は繫殖力が強く、栄養豊富なご飯を食べていれば年に何度も子供を産みます。
そのため、多頭飼育崩壊が起きたり、野良猫が増え続け糞尿などの被害が出ることになります。

現在野良犬は街中で見なくなったと思うのですが、それは狂犬病予防法という法律により、野犬を捕まえるからです。
以前は捕まえた野犬の多くが殺処分されており、現在野犬が少ないのは多くの命が失われた結果と言えます。

一方、野良猫については犬のように捕まえることができません。
また、もし野良猫を捕まえたとしても、その全てに飼い主を探すことはできないので、殺処分しなければならなくなります。
そうならないように、捕まえる以外の方法で野良猫が増えすぎないようにする必要があります。

猫と関わる私たちに以下の3点が求められます。

野良猫による被害をなくすためには、猫を捕まえて殺処分するのではなく、

➀野良猫へ不用意にエサをやらない
栄養豊富なエサを与え続けることで、猫は年に何度も子どもを産めるようになります。
さらに、エサをあげるときに猫が食べ終わった後に掃除をしない人がいると、食べ残ったエサが腐り異臭を放ったり、他の動物や虫がたかったりすることがあります。
エサを与える際には、あげっぱなしにするのではなく、時間を決めてエサを与え猫が食べ終わったらきちんと後処理をすることを忘れないようにしましょう。

②飼い猫は屋内で飼い、迷子札をつける
猫を屋外で飼うと、事故に遭ったり近所に迷惑をかけたりするかもしれませんし、迷子になると自力でお家に帰れないことが多いです。野良猫が増える原因にもなるので、飼い猫は屋内で飼うようにしましょう。

また、万が一迷子になった時に無事にお家に帰れるように、連絡先などを書いた迷子札を猫の首輪につけておくようにしておくとよいです。

③不妊去勢手術をする
何度もお伝えしているように、栄養豊富なエサを食べている猫は年に何度も子どもを産みます。
そのため、猫を放置していると多頭飼育崩壊を起こしてしまう場合があります。
これ以上猫を飼うことができない場合は、不妊去勢手術を行うことをお勧めします。
それが、猫の命を守ることに繫がっていきます。
熊本市動物愛護センターでも、犬や猫を譲渡する際は、不妊去勢手術を行うことを条件としているそうです。
野良猫が増えすぎないようにTNR(Trap Neuter Return -トラップ ニューター リターン-)という活動をしている団体もあります。

 

3.本当に飼えるか?飼う前のチェックリスト

熊本市動物愛護センターのHP「動物を飼う前に」のチェックリストを引用しています。
これから動物を飼おうと考えている方や将来的に買いたいと考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。

【飼い主さんへ】犬の登録・注射について | 熊本市動物愛護センター – ハローアニマルくまもと市 (hinokuni-net.jp)

□ 毎日欠かさず、時間と手間をかけて世話ができますか?

動物の世話に休みの日はありません。
お世話やしつけに時間をかけられないと、動物が困った行動を起こして扱いきれなくなってしまうこともあります。

□ ご近所に迷惑をかけないようにしつけができますか?

住宅密集地や集合住宅などではさらに配慮が必要です。

□ 猫を飼う場合は、室内飼育ができますか?

猫を家の外に出すと、交通事故や命に関わる感染症などの危険にさらされます。
また、ご近所に迷惑をかけることがあります。

□ 動物の大きさ、寿命はあなたの体力や年齢に合っていますか?その動物が命を終えるまで愛情を持って面倒を見ることができますか?

動物が寿命を迎える頃、あなたは何歳になるか考えましょう。
犬猫は15年近い寿命があり、さらに寿命の長い動物もいます。
また、成長により巨大化する動物もいます。

□ 動物の特性や性格はあなたの生活にあっていますか?

日中の運動時間が足りないと、動物が夜に活動して人間が眠れないなどの問題が起こることもあります。

□ 一生にかかる費用を考えてみましたか?

動物を飼うには経費がかかります。
狂犬病予防注射、混合ワクチン、フィラリアの予防薬、エサ代など、年間10万円以上必要です。
また、トリミング犬種の場合は、定期的なトリミング代など、動物によりさらに費用がかかります。

□ 動物が病気になったとき、動物病院に連れて行くことができますか?

病気によっては、毎日の通院が必要になることもあります。
また、動物の医療費は、人間に比べて高額である場合がほとんどです。
動物病院に行く時間やお金がなければ適切な医療を受けさせることができないかもしれません。

□ 旅行に行くとき、代わりに世話をしてくれる人がいますか?

家族や友人、ペットホテルなどの預け先を確保しておくと安心です。

□ 転居、就職、進学、結婚、出産など、ライフスタイルが変わっても飼い続けることができますか?

ライフスタイルの変化は誰にでも訪れるものです。
あきらかに飼えなくなるとわかっているのに飼い始めるのはあまりに無責任なことです。
今後、動物を飼えない家にどうしても引っ越さないといけなくなるかもしれません。
自分は良くても、家族やパートナーの都合で動物を飼えなくなるかもしれません。その時あなたはどうしますか。

□ 突然の入院や不慮の事故など、あなたの身に万一のことがあったとき、代わりに飼ってくれる人がいますか?

飼い主の年齢などに関わらず、突然、飼えなくなることがあります。
飼えない期間が長期になることも多く、家族や知人に代わりに飼ってもらったり、お世話をするための費用を蓄えておいたりすることも必要になってきます。
動物を飼い始める前から万が一に備えておきましょう。

飼い始めたその日から、動物の命はあなたにゆだねられます。

毎日の世話、住居環境、経済的状況・・・もし、不安な要素があるのなら、今は動物を飼わないほうがいいでしょう。飼い主の無責任のツケは動物がその命で払うことにもなります。
「好きだからこそ、今は飼わない」・・・これも、動物への愛情のひとつです。

ご家族でじっくりと話し合ってください。

 

4.支援について

熊本の動物愛護の活動について知っていただけたでしょうか?
その中で上記以外にも私たちにもできることがあるんです!ここではその方法をご紹介します。

➀動物たちへの物資寄付
熊本市動物愛護センターでは、動物たちのエサや飼育にかかる猫砂など、物資は寄付で賄っているそうです。
職員の方の話によれば、犬用のエサが足りないので(一匹が食べる量が猫よりも多いから)寄付してくださると、とても助かるそうです。
最近では猫ブームなどもあって、猫用の物資の寄付が多く感謝されていました。

②ミルクボランティア
こちらは、保護した子猫を1カ月間ほど自宅に連れて帰ってもらい飼育してもらうボランティアです。
子猫が人になれるためのボランティアで、預かった猫をそのまま飼う(きちんと手続きを踏んで)ボランティアの方もいるそうです。
募集は不定期なので、興味がある方は熊本市動物愛護センターのホームページをご覧ください。職員さんの話によると、春に子猫が生まれることが多いようでその時期にボランティアを募集する可能性が高いとのことでした。

 

5.まとめ

今回の取材を通して、今安心して動物と暮らせる社会が実現しているのは、長井さんたちのような方々がいるからなんだなと強く感じました。

犬の殺処分は減ってきている一方で、繁殖し続ける猫についての相談件数が多いことから、エサやりや多頭飼育の問題も認識することができました。

そして、今飼いたい。だけではなくてもし飼えなくなったらどうするか?まで考えてから、動物を迎え入れるかどうかを決めることが大切だなと感じました。

犬や猫など動物の飼い方、野良猫へのエサのやり方、今一度自分の行動や考えを見直してみませんか?

この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
動物を飼う際には、この記事を思い出していただけたら幸いです。

 

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