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歴史を学ぶ意義と学び方|理系、歴史嫌いでも大丈夫!本の読み方とコツにも

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すぎもとこんにちは、すぎもとです。

この記事では歴史を学ぶ意義と方法について紹介しています。

僕は高校から大学までずっと理系だったので、歴史を学校で学んだのは中学が最後です。
そんなわけで学生を卒業するまで歴史にはほどんど触れてきませんでした。

しかし社会人になってから、様々なジャンルの本を読むようになり、その本の背景知識として歴史が必要だと思う機会が多くなってきました。
そこで歴史を一から学び直しているのですが、やっぱり歴史を学ぶことは大事だな〜と思ったので、歴史を学ぶ意義と歴史嫌いな方でも始められる歴史学習法を紹介します

 

■歴史を学んで初めてスタート地点に立てる

歴史を学ぶ意義を考える前に、逆説的に歴史を全く学ばない文明を考えてみましょう。

例えば100年前のことを何も知らないで発展してきた文明を想像してみてください。歴史は知らないが技術だけが一世代前からの口伝で少しずつ発展した世界。
おそらくそんな世界では、何度も同じ失敗を繰り返し続けているでしょう。
国家間の戦争、政治的な混乱は絶えず(どちらも現代でも続いていますが…)、発展のスピードも恐ろしく遅いはずです。

歴史はこれまでの人類の歩みです。
人類視点で見た時、これまでの歩みを知らなければ現代人としてスタート地点に立つことができません
人類の発展のために、歴史を学ぶことは重要である、と言うことができます。

ではより具体的に、歴史を学んで、それをどう活かすのかを考えていきましょう。

 

過去の出来事からの学びを現代に応用する

歴史を学ぶメリットの一つは、過去の出来事からの学びを今私たちが生きている現代に応用できるということです。
「歴史は繰り返す」とよく言いますよね。歴史が本当に繰り返すのであれば、歴史を学ぶことで未来を予測できます。

でもこんな疑問を持つ人もいるかもしれません。

「刀を持った侍がいる時代の出来事が、技術が発展し、倫理観が発達した現代でも繰り返されるのか?」

この疑問はもっともですが、より抽象的な領域である、人間の心理の部分は有史以来共通しています
つまり、人間の本質は何も変わらないということです。

約2400年前、アリストテレスは三つの政治体制、君主制、貴族制、民主制を定義し、この三つの政治体制は繰り返されると考えました。
以降、文化や技術は大きく変化しましたが、現代までこのアリストテレスの考え方は生き続けています。
それは人間の本質的な部分を捉えているからだと思います。

歴史的な出来事の具体的な部分は、文化背景や技術の発展により大きく変化します。
しかし、その出来事を人間が起こしいる以上、その出来事の抽象的な側面は普遍的です。
歴史から学んだ過去の出来事も現代に応用できるということになります。

 

人類の叡智を身につけるために

以前、古典を読むべきという記事を書きました。

当たり前ですが、古典が書かれた時代背景は現代とはかなり異なります。
時代背景はその時代の人間の思考に大きく影響します。
ということは、古典を正しく理解するためには、当時の時代背景も知っておく必要があります

例えば中世、近代の西洋哲学はキリスト教から大きな影響を受けており、神に関する記述が多く見られます。
中世、近代の歴史の知識がなければ、そのテキストを本当に理解することはできません。
最悪の場合、神というなんとなく時代遅れで胡散臭いワードが出てきただけで、その著作を読まなくなってしまうこともあり得ます。

しかし、そこは時代に影響されただけで、著者の言いたかった本質的な部分ではないことも往々にしてあります。
貴重な古典を正しく活用し、人類の叡智を学ぶために、歴史的な知識は基礎教養として必須になります。

 

自分が興味のある分野の歴史から始める

ここまでの説明で、歴史を学ぶメリットはなんとなく理解いただけたと思います。

でも、歴史は退屈で学び始めるモチベーションが湧かないという方も少なくないはずです。
そんな時におすすめなのが、自分の興味のある分野の歴史から学び始めるという方法です。

学校で習う歴史は主に、政治史だと思います。
歴史の中心に政治があるのは事実ですが、それが歴史の全てではありません。
食の歴史、ファッション史、美術史、哲学史、コンピュータ史など様々なジャンルに特化した歴史が存在します。
そしてこれらの歴史は多くの場合、政治史と紐づいています。

歴史のジャンル

まずは自分の興味のある分野の歴史から入って、徐々に政治史の方へも関心の輪を広げていくのがおすすめです。

例えば、トマトはもともとメキシコのアステカ族が栽培していたものですが、大航海時代にスペイン人がその種をヨーロッパに持ち帰ったことがきっかけでヨーロッパ中に広がりました。
トマトから大航海時代、植民地支配などの政治史の分野に関心の輪を広げることができます。

もう一つ例を挙げると、コンピュータは第二次世界大戦中にイギリス軍がドイツ軍の暗号を解読するために開発されました。
ここから、当時のイギリス軍とドイツ軍について深掘りすることも可能です。

この学び方の良い点は、自分の好きな分野から学び始められるため、モチベーションを維持しやすい点です。
関心の輪を広げ続けるといつの間にか歴史全体を好きになってしまうこともあるかもしれません。そうなってしまえば歴史を学ぶのは簡単です。

 

まとめ

この記事では歴史を学ぶメリットと、歴史嫌いの歴史学習法について紹介しました。

歴史を学んで、歴史の面白さを感じてもらえると嬉しいです!

 

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tusugimo625

熊本大学出身、東京在住の会社員。哲学・教育・テクノロジーに興味があり。
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