大学2年間で読んでよかった本|おすすめ3選
こんにちは。こうすけです!
今回は僕が大学2年間を通して読んで良かったと思う本を紹介したいと思います!
①嫌われる勇気/著: 岸見 一郎、古賀 史健
この本はアドラーの心理学について、若者と老人の対話形式でわかりやすく説明している本です。
大学生になり、今までの閉鎖的な空間から一変、大学では大学の中、外でたくさんの人と関わる機会が増えます。本書の中で「すべての人の悩みは、対人関係の悩みである。」と書かれているように、良くも悪くも人は“人”に影響を受けます。その中で自分がどう生きていくかについて書かれています。僕は大学生に入る前に一度読んだことがあったのですが、人間関係について悩む度に何度も読み返している本です。
特に一番記憶に残っている部分は、「課題の分離」です。この言葉だけ聞くと少し難しく感じてしまうかもしれませんが、自分が成すこと、やることに対して他人が口を挟もうが、結局決めるのは自分だということです。
逆に自分がどんなに相手して欲しいことがあったとしても、決めるのは相手であって強制はできないということです。著書の中では「馬を水飲み場につれていくことはできるが、水を飲ませることはできない」という例えを使って書かれています。
恋愛が最もわかりやすい例かも知れません。自分がどんなに好きだと言っても、相手が自分に対して興味がなければうまくいくはずがありません。
ここで言いたいのは、「”他者”は変えることはできないが、”自分”を変えることはできる」ということです。人にして欲しいことがあるならば、まず自分が変る努力をしなければならないことを教えてくれた一冊です。
②旅する木/著:星野道夫
この本は皆さんも一度は聞いたことがあるであろう写真家 星野道夫のエッセイ本です。僕の小学校か中学校時代の教科書には星野道夫さんの写真を交えた文章が掲載されていた記憶があります(笑)
僕がなぜこの本に強く感銘を受けたのかというと、“星野道夫の側に立って彼の人生を見ている感覚を覚えた”からです。これまではかなりの割合で自己啓発本やビジネス書を読んでいました。この類の本は、授業を受けている感覚で読むことができるので、読みやすいです。しかし、今回エッセイ本を読んでみてエッセイの面白さに気づくことができたのはとても面白い発見でした。
個人的に驚いたのは星野道夫さんが晩年熊に襲われて亡くなったという話でした。この本は星野さんが結婚したところで終わっているのですが、そこから数年ほどで亡くなっているのです。年齢にして50歳前半だったそうです。
ただ、僕はその年齢を若くして亡くなられて気の毒だ、とは思いませんでした。それほどに彼の人生は密度濃く、一瞬一瞬が深みのあるもののように感じることができたからです。写真家である星野さんの言葉は、とても繊細にアラスカの風景を写しだしてくれます。
この本を読んで僕が得た教訓は、人生は長ければ長いほどいい物でもないということです。この後紹介する本と少し内容的には被りますが、戦後の日本人の寿命は50歳ほどです。
例えば、サザエさんのお父さん、波平さんです。実年齢は50歳なのだそうですが、今で言う70歳ほどの老け方をしているのを見ると一目瞭然ですね。
だからこそ、もちろん長期的なことを考えることも大事ですが、それ以上に密度濃く毎日を大切に生きていきたいと思える本でした。
参考文献:内閣府URL、平均寿命の推移
③スローイズビューティフル/著:辻 信一
この本は、現代の大量消費、加速化、高速化、効率化しようとする動きに対して疑問を呈する内容です。熊大の図書館でたまたま手に取った本だったのですが、今まで読んだ本とは違い、”遅くする”という点にフォーカスされていてとても新鮮でした。
②の旅する木の内容でも書きましたが、人間の寿命は100年前に比べて伸びているとともに、人間が生産活動したりする時間もとても長くなっています。
イノベーションが起きて、とにかく処理速度が上がって、元々時間を節約して余裕を持つために作られた物が返って人間が忙しく働き回るように社会を変えてしまっています。普通に考えたら、仕事をする時間も短くなって、寿命も長くなったのだからもっと人は休んでいい気もするのに、現代社会は日が沈んでも働き続けています。
どうすれば効率化できるかを説く自己啓発本ではなく、文化人類学者が書いたという点で”今”と”昔”の対比を俯瞰的に眺めて説明されているのも面白いです。100年ほどで速くなってしまった人間の暮らしは、“歴史的に見ればものすごく短い間の出来事だ”と言われてそんなに短い時間にここまで発達したのかと呆然としました。
僕自身社会のスピードの速さにはとても疑問があります。大学生は人生の夏休みだといいますが、まずその言い方にも少し疑問があってその後が夏休みになることはないのか、なぜその後は”地獄のような時間だ”とみんな信じて疑わないのか。高度経済成長でここまでの産業大国になった日本であるからこそ陥るような病かもしれませんが、そういったところは未だに納得できません。
仕事は”生活するための手段であり、自分の納得できる生活ができるなら、嫌な仕事をする必要もない”と僕は思います。大学の2年間で自分に分かっていることなど微々たるものですが、違うなと思えば少しずつ修正していけばいいんじゃないかなと思います。
この本の中で一番印象深い言葉は“Nothing is worth it(何もないことに価値がある)、人は何をしたかより何をしなかったかだ”です。
遅さを語る本の中で一番重要な言葉とされているのが、ミニマリズムだということには驚きましたが、人間もその真実に少しずつ気づき始めていることは少し嬉しいです。
また、何者かになりたい、ならなければならないという良い意味でも悪い意味でも呪縛のような言葉に対し、生きていることにこそ価値があると気づかせてくれる一冊です。
まとめ
いかがでしたか?僕の独断と偏見で決めさせて頂いた3つの本の紹介でした。
もちろんこれ以外の本もたくさんありますし、自分の好きな本も読んで欲しいですが、一つ言えるのは、たくさんのジャンルの本を読むことは大切だということです。
漫画、小説、エッセイ、料理本、自己啓発本。どのジャンルの本にも必ず学びがあってその時は意味が分からなくても、漫画を読んでいたら難しかった内容が腑に落ちるなんてこともあります。
とにかく自分が興味ありそうと思ったら気軽にパラパラ読んでみると良いかもしれません!
こうすけでした!!
ふっちー
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