投資にチャレンジ!投資信託からはじめてみよう
大学生のみなさん、将来のために資産を運用してみませんか?
最近では、若い世代でも投資に興味を持ち始める人が増えています。とはいえ、どこから始めればいいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、初心者でも安心して始められる「投資信託」について詳しく解説します。
目次
■投資信託の魅力
●複数の投資対象に分散
投資信託は、株式や債券などの複数銘柄を詰め合わせたパッケージ商品です。
1つの投資信託で、複数の銘柄に分散投資できます。これにより、特定銘柄の価格変動リスクを軽減して、安定したリターンを目指せます。
例えば、特定の企業の株価が下がっても、パッケージされた他の企業の株価が上がれば、投資信託全体の損失を抑えられるのです。
●運用はプロにお任せ
投資信託の銘柄選定や運用は、経験豊富なプロに任せられます。
彼らは市場の動向を分析し、適切な投資戦略を立てて資産を運用します。投資初心者でもプロの知識と経験を活用できるため、安心して投資を始められます。
●少額から投資可能
投資信託は、少額から始められるのも魅力の一つです。
100円から購入できる証券会社もあり、手軽に投資を始められます。学生でもお小遣いやアルバイトの収入などを利用して、将来のために資産運用を始めることができます。
■インデックスファンドとは
インデックスファンドは、特定の株価指数(インデックス)に連動するように設計された投資信託です。
世界各国に多くの株価指数があります。代表的な株価指数をみていきましょう。
●日経平均株価(日経225)
日本では『日経平均株価(日経225)』が代表的な株価指数です。
日経平均株価は日本経済新聞社が選定した225社の銘柄で構成される、『日本225社パッケージ商品』です。
市場で多く取引されている銘柄を中心に、業種のバランスも考慮して選定され、年に一回見直しされます。
●S&P500
『S&P500』は米国の代表的な500銘柄によって構成される、『米国500社パッケージ商品』です。
S&P500は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国の市場動向を把握する上で非常に重要な指標です。
●全世界株式(オールカントリー)
『全世界株式』は『オルカン』などとも呼ばれ、全世界の先進国・新興国の約3,000銘柄で構成され、世界各国市場の時価総額約85%をカバーしている、『全世界おまとめパック商品』です。近年S&P500とならびNISAで人気の銘柄です。
■インデックスファンドのリターン
主要なインデックスファインドの2023年4月時点のリターン(年率)を見ていきましょう。
*注1:各株式指数はすべて配当込み。全世界株式はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス。
*引用:Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
直近30年では、主要インデックスの中で、S&P500のリターンが高い事が分かります。
■アクティブファンドとは
アクティブファンドはプロのファンドマネージャーが独自に対象銘柄を選定・運用して、日経平均株価や米国の平均株価などの株価指数を上回る成果を目指して積極的に運用する投資信託です。
アクティブファンドは主に3るの種類があります。
1つ目は、株価が割安と考えられる銘柄に投資する『バリューファンド』です。
2つ目は、将来的に高い成長性と収益性が期待できる銘柄に投資する『グロースファンド』です。
3つ目は、世の中で注目されるテーマ(例えばAI関連など)に着目し、そのテーマに関連した銘柄に投資する『テーマ型投資信託』です。
アクティブファンドの成績はファンドマネージャの腕次第で決まり、インデックスファンドよりファンドマネージャーの手間が掛かるため手数料が高い傾向にあります。
■インデックスファンドとアクティブファンドのリターン比較表
インデックスファンド(S&P500)とアクティブファンドの投資期間別でどちらがリターンが良かったかを見てきましょう。
*引用:SPIVA®、2023年12月31日時点
上記の時期でみると、S&P500よりのリターンが良かったアクティブファンドは全期間で50%以下、期間が長くなるにつれリターンのよい銘柄は少なくなっている事がわかります。
■株式市場の暴落の歴史
過去の株のリターンを見てきましたが、株はは上がることもあれば、下がることもあります。過去97年の米国市場でピーク時より20%以上下落したケースを見ていきます。
*引用:myINDEX
投資信託は小額から始められ、複数の銘柄投資できるのが特徴です。
代表的なインデックスファンドに投資することで、各国の数百・数千社に分散投資ができ、過去の歴史の中で暴落も乗り越えて長期的にみると株価は上昇傾向です。若い内から投資にチャレンジをして、投資経験を積んで、長期投資で資産形成につなげていきましょう。
資産形成アドバイザー 鈴木靖啓
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