【人事担当者はココを見ている!】オンライン面接は本当の姿が露わになる!?~就活指南~
こんにちは。キャリアコンサルタント石松衣美です。
コロナ禍で有無を言わさずスタートしたオンライン面接。
タイムラグで話すタイミングを逃してしまった、人事担当者の反応がよくわからない、こちらの話はちゃんと伝わってるだろうか…。
オンライン面接マニュアルもないまま手探り状態でPC画面(スマホ画面)に向かわざるを得なかった2021卒就活生の皆さんはよく頑張ったと思います。
戸惑っていたのは企業も同じです。
対面の面接であれば、ドアの開け閉めが丁寧、椅子を元の位置に戻して退室するなど、学生のちょっとした仕草から人柄を見ることができました。
しかし、オンライン面接で見えるのは、四角い画面の中の上半身だけ。
企業側も学生をどう評価するか試行錯誤していました。
緊急事態宣言は解除されましたが、予断を許さない状況は続きます。
そこで今回は、2021卒就活継続中の方はもちろん、これから就活を始める2022卒の方にも押さえておいてほしいオンライン面接対策のポイントをお伝えしたいと思います。
【オンライン面接で何が重視されるようになったか】
企業の人事担当者が、オンライン面接で最も重視するようになったこと。
それは、学生の行動特性を掴むこと。
学生本来の姿を引き出すことです。
そのため面接では、話を深掘りして、質問していきます。
そこで掴んだ行動特性から、求める人材に合っているか、社風に合うか、社員やお客様と上手く関係を築けそうか、自社の採用基準に照らし合わせて評価します。
オンライン面接は、目で見える情報が限られているからこそ、学生が話す言葉からより多くの情報を引き出そうとするようになりました。
【深掘り質問に備えるポイント】
それでは、深掘り質問に対して、どのような準備をすればよいのでしょう。
急に聞かれると、すぐに思い出せず答えに詰まってしまいます。
まずは、学生時代に頑張ったこと、具体的なエピソードを思い出し、ノートに書き出しましょう。
エピソードは3つ程度準備しておくと万全です。
そして、頑張ったプロセスがわかるよう、
①あなたがどう考え、どう行動したか
②工夫したこと、心がけたことを、エピソード毎に整理しましょう。
これが深掘り質問への答えになります。
例えば、自己PRを次のように話すとします。
「私の長所は、目標に向かってコツコツと取り組むことです。
大学のバレーボール部は全国大会の常連校で、入部当初は周りとの実力差にやる気をなくし練習も休みがちでした。
しかし、このままではいけないと思い、試合出場を目標に掲げ、1年間自主練習を続けました。
その結果、3年生では10試合中5試合に出場できました。
入社後もこの強みを生かし、困難なことがあってもあきらめずコツコツと取り組んでいきます」
これに対し、人事担当者はこんなふうに深掘り質問するでしょう。
A.コツコツ取り組むとは、具体的にはどんなことですか?
B.「これではいけないと思った」とは、何かきっかけでもあったんですか?
C.どんなふうに自主練習したんですか?
そしたら、あなたのことを知ってもらえるチャンス!
①あなたがどう考え、どう行動したか、②工夫したこと、心がけたことを話しましょう。
A.コツコツ取り組むとは、具体的にはどんなことですか?
試合に出場するには苦手を克服することだと考え、(→どう考えたか)
帰宅後や部活が休みの日に自主練習しました。メニューは自分で考え1年間練習を続けました(→どう行動したか)
B.「これではいけないと思った」とは、何かきっかけでもあったんですか?
大会で、高校時代のチームメイトと再会しました。他大学のチームでレギュラーとして活躍する姿を見て、負けたくないと思ったんです。(→どう考えたか)
C.どんなふうに自主練習したんですか?
帰宅後や部活が休みの日に自主練習しました。(→どう行動したか)
途中でくじけそうになることもありましたが、チームメイトに相談し、練習に付き合ってもらうことでモチベーションを上げました(→工夫したこと)
継続してコツコツ取り組む様子が具体的にわかりますよね。この答えから人事担当者は、
A.解決策を自分で考えて、行動することができるな…
B.負けず嫌いかな…
C.モチベーションを上げようと自己管理することもできるな…
と行動特性を把握し、求める人材に照らし合わせ判断していきます。
いかがでしょう。
準備すべきこと、人事担当者が見るポイントはわかりましたか?
【まとめ】
●オンライン面接は得られる情報が限られるからこそ、人事担当者は深掘り質問をして、学生の行動特性を掴む、学生本来の姿を引き出すことを重視しています。
●そのため、①あなたがどう考え、どう行動したか、②工夫したこと、心がけたこと、そのプロセスを具体的に話せるよう、これまでの経験を思い出してしっかり準備しておきましょう。
オンライン面接に対応するのは、学生も企業も大変だったと思います。
ですが、結果として、人物本位で評価する傾向が強まり、これこそ本来の面接のあり方だと密かに喜んでいる私です。
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