コロナ禍の冬インターンシップ対策。希望企業に参加できなくてもできること ~就活指南~
こんにちは。キャリアコンサルタント石松衣美です!
大学3年生は夏のインターンシップがひと段落ついた頃でしょうか。
マイナビ「就職活動準備実態調査(9月)」によると、2022卒生でインターンシップに「参加経験した」と回答した学生は76.7%。
9月の平均応募社数は3.8社、平均参加社数は2.7社。応募した企業のうち1社には参加できなかった(参加しなかった)ということになります。
希望企業のインターンシップに参加できず、気落ちした方もいらっしゃるでしょう。
インターンシップが早期選考の場となっている企業もあり、そこに入れなかったことに、がっかりする気持ちもわかります。
しかし、インターンシップを内定獲得の手段と考えていると、自分の将来を見誤ることになりかねません。
いま一度、インターンシップ本来の目的に立ち返り、年明けに増える冬のインターンシップに向け準備をしてほしいと思います。
そこで今回は、「希望企業のインターンシップに参加できなくてもこれからできること」をご紹介します!
また、大学1、2年生も参加できるインターシップがあります。参加を考えている1、2年生は「インターンシップで気をつけること」と読み替えてぜひ参考にしてください。
目次
【そもそもの目的に立ち返る】
インターンシップとは?そもそもの目的はなんでしょう。
それは、就業体験を通して、
①仕事内容、企業、業界を知る。
②「働くとは何か」を考え、社会人になる意識を持つこと、です。
インターンシップに参加することで、仕事内容を理解し、自分が働く姿を具体的に描けるようになること。これが重要です。
さらに、この仕事、この会社なら、やりたいことが実現できると思えたり、自分の適性に合う仕事かどうかを考える。
それができればミスマッチを防げます。将来を見誤ることになる、と言ったのはこのためです。
早期選考に進み内定を獲得できたとしても、仕事内容を深く理解していなければ、入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになるからです。
そんなことにならないよう、インターシップの目的とは何か、あらためて頭の中にいれておいてくださいね!
それでは、いよいよ本題です。
【希望企業のインターンシップに参加できなくてもこれからできること】
希望が叶わなかったとしても、どうか落ち込まないでください。これからできることはあります!
それは、同業他社、特に中小企業のインターンシップに参加すること。
会社が違っても、業界が同じであれば、仕事内容はそう変わりません。
今はとにかく体験を積んで、仕事内容や業界の現状を具体的に理解する、自分にその仕事ができそうか、やれそうか、イメージできるようになることです。
インターンシップ本来の目的を達成する。これを第一に考えてほしいと思います。
【当たり前のことをやってない!?】
同業他社や中小企業を見る。これは当たり前のことですが、3年生で就活準備を始めたばかりの頃はやらない人が多いです。
就活も進み、何社か面接を受け、結果が出ない。どうしたらよいのか…。
そこでやっと重い腰を上げ、同業他社や中小企業に目を向けるパターンが多いように感じます。
ぜひ早い段階から視野を広げ、同業他社や中小企業も見ること。これを実践してください!
中小企業だからこそのメリットもあります。
中小企業のインターンシップは、仕事現場を自分の目で見て体験できる場合が多いです。
大企業では参加者が多くじっくり体験できる、とまでいかないこともあるでしょう。
また、今年はコロナ禍で、WEBでのインターンシップが例年より増えることが予想されます。
WEBの場合も、中小企業は参加者が少なく、質問できる機会が多いというメリットがあります。
実際の現場を見ることができない分、予め質問項目を準備し、自分が働く場面を思い描けるよう理解することに努めましょう。
【インターンシップ参加体験を他企業の研究に生かす】
業界が同じであれば仕事内容に変わりはないのですが、気を付けるポイントはあります。それは、仕事の業務分担です。
A.一人で最初から最後まで担当する。
B.業務が細分化され分業制である。
Aは中小企業に多く、Bは大企業に多いです。
インターンシップで理解したある企業の仕事内容を、この違いに当てはめて、希望企業をはじめ他の企業ではどうかを確認する。そうすれば問題ありません。
例えば、広告代理店の仕事で考えてみましょう。次のような工程があるとします。
①お客様の要望を聞く、②媒体選び(チラシ、新聞、テレビ、ネット)、③具体的な内容・デザインの企画提案、④写真や動画の撮影、⑤制作・編集作業、⑥完成。⑦リリース後の反響分析など。
中小企業は、営業担当者が撮影も兼務するなど、①~⑦まで全ての工程に関わっていることが多いです。
一方、大企業では、③はコンペを開催して企画を募る、④・⑤の制作作業は外部に委託するなど、実際に関わるのは一部で全体の進行役という立ち位置で仕事をしていたりします。
この業務分担の違いを頭に入れておけば、インターンシップに参加できなかった企業の仕事内容も理解することができます。
ぜひ同業他社や中小企業のインターンシップを最大限に活用してください!
思い通りにいかないときは、「できることは何か」を考えて行動しましょう!応援しています!
【まとめ】
○希望企業のインターンシップに参加できなくても、同業他社や中小企業に参加してみる。当たり前のことに早目に着手する。
○インターシップ参加体験を他企業の研究に生かす。同じ業界なら仕事内容に変わりはない。業務分担の違いに注目すればOK!
石松衣美ブログ
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