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高専・大学への編入学のメリット|「高校→大学→就職」だけじゃない!学びのダイバーシティ

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すぎもとこんにちは、すぎもとです!

僕は今、熊本大学の大学院に所属していますが、ここに至るまで少し変わった経歴を辿ってきました。

高校は工業高校に進み、そこから高専に4年次編入、そして熊本大学の3年次に編入したのち、熊本大学の大学院に進学しました。

なぜこんな経歴を辿ることになったのか、その経緯とメリットを紹介していきます!

 

就職だけじゃない工業高校からの進路

専門的な学習を行う専門高校の生徒の多くは進学せずに就職します。
僕が通っていた工業高校も例外ではなく、日本全国の工業高校からの大学進学率は1割〜2割程度です。

でも実は、工業高校だからこそ進みやすい進路もあるんです。

それが僕が選んだ高専への4年次編入学という選択肢です。

高専は正式には工業高等専門学校といい、中学校を卒業してから5年間通う国立の学校です。
高校と短大を合わせたものだと考えるとわかりやすいと思います。高専の技術力の高さは、高専ロボコンでの実績などでも評判です。

高専編入の試験科目

あまり知られていませんが、工業高校の生徒だけではなく、普通高校の生徒も高専に編入することはできます。

でも、ほとんどの高専で工業高校と普通高校の生徒で異なる試験科目が出題されます。

多くの高専の編入試験は数学、英語、専門科目の三科目で構成されています。
このうち数学と英語はどの高校でも共通しているのですが、専門科目はというと普通高校は物理、工業高校はより専門的な科目になります。

例として僕が通っていた北九州高専の2021年度の編入学生募集要項を見てみます。

北九州高専の令和三年度編入学生募集要項

北九州高専の2021年度試験科目(2021年度編入学生募集要項より)

多くの高専と同じように、基礎的な数学、英語と専門科目という構成です。普通高校の場合は、専門科目が物理基礎、物理となっていますが、工業高校からの受験生はさらに学科によって細分化されています。
僕が受けた情報システムコースでは情報処理、電気回路、電子回路の三つとなっており、それぞれの範囲も細かく決められています。

実はこれらの科目は工業系の学校であれば何度も授業で扱ってきた超基礎科目なんです。

ここで普通高校と工業高校の授業の違いを確認しておきましょう。

普通高校の場合は大学受験を控えているので普通科目を中心に幅広い分野の教科を学びます。そして、二年生の時に文系、理系を選択することになると思います。

それに対して、工業高校では入学の時点で全員が理系(しかもより専門的な)に進むことが決定しています。授業は数学や英語などの基礎科目ももちろんありますが、一年生の時から専門科目の授業を多く受けることになります。

さらに工業高校では実習の時間も設けられているため、授業で習った専門科目を実際に使う機会もあります。

何が言いたいかというと、工業高校生からすれば高専の専門科目は慣れ親しんだ問題ばかりだということです。(もちろんちゃんと学んでいればですが)

多くの高校生はセンター試験を受けて大学に進学します。(2021年度からは大学入学共通テストですね。)
工業高校の生徒も共通テストを受験することはできますが、普通高校より普通科目の時間が少ないため圧倒的に不利になります。

その不利を覆すことができるのが高専編入という選択肢だと思っています。

他にも高専や大学への推薦入試、AO入試などもあるので自分に合った受験を調べてみてください。

高専から大学への編入

さて、僕の経歴に話を戻すと高専4年に編入学し2年間を高専で過ごしました。その後、高専からも大学に編入します。

高専から大学への編入試験の科目は、高専への編入試験と同じように数学、英語、専門科目から構成されることがほとんどです。大学によって英語がTOEICの提出だったり、そもそもなかったりもするので、行きたい大学の募集要項をチェックしてみてください。

僕が受験した熊本大学工学部の情報電気工学科(当時は情報電気電子工学科)の2021年度の試験科目は、電気回路、情報基礎、数学の3科目から2科目選択となっています。

大学や年度によってもまちまちですが、普通高校からセンター試験を受験して入学するよりも科目はかなり少なくなります。また受験生の母数も多くないので、受かる確率は通常よりもかなり高いのではないかと思っています。

改めて僕のたどった経歴を見ると、苦手な普通科目の試験を回避して、得意な専門科目だけで勝負して大学まで来ているようにも見えます。ここまで来れたのは運によるものも多いのですが、工業高校から大学を目指す一つの戦略としてはありではないでしょうか?

 

■編入学を複数回経験することのメリット

次に、実際に編入学を2回経験してみて感じたメリットを紹介していきます。

定期的に試験を受けるためメリハリがつく

普通高校に通っていると大きな受験は高校入学時と大学入学時の2度です。

それに対し、工業高校→高専→大学→大学院という進路を辿れば、それぞれの進学ごとに受験が必要になるため4度受験することになります。これをデメリットとして捉える人もいるかもしれませんが、僕はメリットだと思います。
なぜなら、短いスパンで受験があることで、緊張感を持って日々の授業を受けることができたからです。一つのコミュニティに長くいるとどうしてもマンネリ化して緩んでしまいます。それを防いで引き締める効果があったと思います。

受験の数

編入と院進学で4回の受験を経験

環境適応能力がつく

普通よりも多くの知り合いを作る機会ができるというのも編入のメリットです。でもこれは難しいことでもありました。

高専は5年制の学校で専門学科ごとにクラスが分かれているため、5年間クラス替えがありません。ということは、工業高校から高専に編入するときは、すでに3年間を共にしているクラスの中に混ざることになります。編入生は多くの場合クラスに1人です。これはなかなかの孤立感でした。

でもこの経験のおかげで、自分から積極的に話しかけたり、新しいコミュニティに参加したりという積極性が身につきました。これは大学に編入した時にも生かされました。

どんな環境にもすぐに馴染める能力がつくことも編入学をすること、環境を変えることのメリットだと思います。

 

■まとめ

編入を駆使する経歴を歩んだことで普通に進学するだけでは得られないメリットを多く得ることができました。

僕はたまたま編入という選択肢を知ることができましたが、知らずに進学を諦めている人がいればとてももったいないことです。
もしこれを読んでいる工業高校生や高専生がいれば、一つの選択肢として編入学を検討してみるのもありではないでしょうか?

 

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tusugimo625

高専出身の熊本大学大学院生。哲学・教育・テクノロジーに興味があり。
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