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社会人になったら払わなきゃいけない税金や保険料ってどれくらい?

社会人になったら、アルバイトと違ってたくさんお金を稼げる!そう思っていても、先輩たちからは「税金が高いぞー」、「2年目から手取りが減るぞー」という話をよく聞きます。就職活動で求人を見ていても、載っている金額は額面だけ。税金や保険料が引かれて自由に使えるお金ってどれくらい残るのか調べてみました。

所得税や住民税 給料から引かれる税金

世の中にはさまざまな税金がありますが、月々の給料から差し引かれる税金には所得税と住民税の2種類あります。

所得税は国に納める税金で、住民税は都道府県や市町村などの住んでいる地域の自治体に納める税金です。

これは、公共のために使われるもので、普段利用している道路や施設、公務員の人件費などさまざまな物に充てられます。

初任給からも引かれる 収入に応じて発生する所得税

1つ目は所得税です。所得税は年間(毎年1月1日~12月31日)の収入に応じて発生します。税率は5%~45%の7段階で、収入が多ければ多いほど、税率も上がっていきます。企業に勤めていると毎月の給料から天引きされて、企業が納税してくれます。これはアルバイトでも年間の給料が103万円以上、月8万8千円以上あれば引かれるため、大学生でも経験したことがあるかもしれません。

また、12月頃に年末調整という手続きがあります。これは1年間の所得を正確算出し、天引きされた所得税との差額を調整するもので、多く差し引かれていた場合は、返金され、不足していた場合は追加で支払わなければならないケースもあります。

2年目の6月から差し引かれる住民税

2つ目は住民税です。住民税は前年度(4月1日~3月31日)までの所得に応じて算出し、5月頃に確定します。そのため新社会人は1年目の所得をもとに2年目の6月から毎月差し引かれるのです。これにより「社会人2年目から手取りが減った」という現象が起きるです。

引かれるのは税金だけじゃない 健康保険や年金保険などの社会保険も

給料から引かれるのは税金だけではありません。税金が公共のために使われるものですが、自分のために使われる保険料や年金などもあります。

病院をちゃんと使えるように支払う医療保険

みなさん、保険証って持っていますよね?病院で診察や治療を受ける際必要となるものですが、提示することで総額の3割を負担するだけですみます。負担を抑えることで誰もが必要な時に医療が受けられるための制度です。

しかし、この保険証もただで貰えるわけではありません。しっかりと保険料を納めることで与えられるのです。

これまでは親の扶養に入り負担していてもらっていた医療保険も、社会人になったら自分で支払わなければならないのです。

企業に勤めると健康保険に加入する場合が多いです。これは職場や雇用形態によっても違います。この健康保険料も毎月給与から天引されるのです。

日本には「国民皆保険制度」という制度があり、すべての国民が公的な保険に加入することが義務付けれています。「自分は病院には行かないから払わない!!」ということはできないので注意しましょう。

老後のために積み立てる年金保険

よく耳にする国民年金。これは20歳から加入する義務があるのですが、大学時代は学生特例納付制度を利用していて、特に気にしていない方も多いと思います。

これは、毎月こつこつお金を納めることで、主に定年退職後に毎月安定した収入を得られるようにしている制度です。

少子高齢化で年金問題が頻繁に取り沙汰されるなかで「払っても将来貰えるか分からないのに!!払いたくない!!」という不安もあるかと思いますが、これも義務として定められており、会社勤めになると毎月容赦なく引き落とされます。

そのほか、雇用保険や介護保険なども

よく耳にするのは医療保険(健康保険)や、年金保険ですが、その他にも雇用保険や介護保険などの保険も存在します。

雇用保険は退職時に一時的に給付金が支給されます。たとえば会社が倒産したり、クビになったりして急に給与がなくなった時に役立つものです。勤務開始の翌月から差し引かれます。

介護保険は40歳から納付が必要で、もしも介護が必要になった時のための保険です。新卒してすぐは関係ありませんが、頭の片隅に入れておきましょう。

そして、労災保険というものもあります。これは仕事中の事故や怪我の際に支給されるものですが、保険料は会社が全額負担することになっているので、差し引かれることはありません。

税金に保険 引かれた後はいくらくらい残るの?

「求人に出ていた金額から、税金や保険料が引かれることは分かった。なら、結局いくらもらえるの?」というのが正直なところだと思います。

熊本県の大卒者の平均初任給は約19万4千円(平成28年度)です。この金額を基準に見てみましょう。

これは、給与計算ソフトで算出した給与明細の一例です。

基本給が19万4千円の場合、健康保険料9,671円、厚生年金17,385円、雇用保険582円、所得税3,350円、住民税6566円(2年目6月以降)の合計37,754円が差し引かれ、156,246円が手取り給与額となります。

もちろん、前年の収入や環境に応じて多少異なる場合もありますが、決して少ない金額ではありません。

これらの金額が差し引かれることを考えた上で、自分が実際にどれくらいの手取りが得られるのかを把握して、社会人としてのスタートを切りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

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Borderline-N

6年前に奈良から熊本へ移住。「熊本は場所も人もご飯もポテンシャル高いのにまだまだ全国に知られていない!」と感じ、よそ者目線で情報発信をするように。若者ではありませんが、よそ者・馬鹿者の感覚で熊本の素晴らしいところを全国に発信していきたいです。
  • コメント ( 7 )

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  1. はつき

    給料よりやりたいことを優先してしまいがちな就職活動ですが…。自分の将来の生活も見据えてお金の重要さを知ることは大事ですね!

  2. のんたそ

    手取り15万って大学生からしたら多い気がするけど、遊ぶお金とは別に家賃・生活費諸々払わなきゃいけないと思うと割ときついなあ…計画的に貯金しないと、と思いました

  3. tusugimo625

    こういうことを大学でも教えて欲しいです!

    • のんたそ

      確かに!
      こういうこと知ってるのと知らないのとでは全然違う気がする

  4. プロモサン A大学1年生

    僕たちのときは恐らく100%年金もらえないのに払わないといけないんですかね。。

  5. yui_M

    具体的に数値書いてあってわかりやすいです!業種によって増えたりする税とかもあるんでしょうか?
    あと,合法的に税金の負担減らしたりする方法とかあったら知りたいです(例えば,ふるさと納税とか!)。

  6. まっぱる

    基本給からたくさん引かれるってのはなんとなく知ってたけど、こんなに引かれるのか…。給料が上がればその分所得税も上がるわけだし。お金持ちが脱税してる話は今まで「お金持ってるんだからなんでそんなケチなことするんだろう。」って思ってたけど、いざ自分が引かれる側になった時のことを考えると気持ちわかるかも。

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