「SDGs」は世界を見る窓|学生に何ができる? NPO法人 SDGs Association 熊本 代表理事 神田みゆきさんに聞いてみた!
こんにちは!熊本の大学院生hanaです。
SDGsという言葉について、テレビやインターネットでもよく見聞きするようになりました。
そのとき、「持続可能な開発目標」という言葉と一緒に見聞きすることも多いのではないでしょうか。
そう聞くと、「環境にやさしい取り組みや社会のためになるようなこととか?とすごく大きな目標みたいで、個人でなにかできるようなものでは無いのかな…」と関わりづらく感じていました。
同じように、
SDGsって何?
SDGsを何となくは知っているけど、自分がどう関わるのか想像がつかない、
という人にぜひ今回の記事を読んでみてもらいたいです!
今回、“NPO法人SDGs Association 熊本“で代表理事を務める、神田みゆきさんへインタビューを行ってきました!
神田さんは、昨年度まで中学校の理科の教師をされており、現在は社会教育主事の仕事をされています。
2030SDGs公認ファシリテーターをはじめ、SDGs de 地方創生公認ファシリテーター、SDGs Outside-in公認ファシリテーター、SDGs for Schoolエデュケーターなどの資格を取得し、これまで対面にて1万人以上の方にSDGsを伝えていらっしゃいます。
NPO法人SDGs AssociationのHPはこちら>>
目次
1.そもそもSDGsって何だろう?
Q「最初に、SDGsについて教えてください。」
神田さん「SDGsはSustainable Development Goals(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)の略省で、日本語で“持続可能な開発目標”と言います。2015年の国連サミットで、世界みんなでやろうねと満場一致で決めた目標で、17個の大きい目標と1個1個に細かく169個のターゲットがついています。
SDGsのアルファベットを使って、おやじギャグ的キャッチフレーズで言うならば、S(世界で目指す)D(大事な)Gs(ゴールだぜ)みたいな感じですね(笑)」
2.SDGsは世界を見る窓!
Q「SDGsについて、17の項目と169のさらに細かいターゲットがあるというのを見ていくと、多いな、とかどのように見ていったら良いのかなと思ってしまいます…」
神田さん「温暖化とか思いつく身の回りや地球上の課題を並べてみると、SDGsのどれかに振り分けられるんです。だから、カテゴリー分けしたいときに使える言葉だと思います。
よく、“SDGsは世界を見る窓“と言っているんですが、SDGsのロゴマークを窓として見てみると、その項目に関する課題を見つけるのに役に立ちます。」
「逆に、良いところ探しにも使えます。SDGsっていうのは外国の難しい話?というわけではなく、課題発見や良いとこ探しに使える便利な窓なんです。そうして対象を明確にすることで、具体的な改善策や守り続けたいことの確認ができると思います。」
3.神田さんがSDGsを知ったきっかけ
Q「SDGsを最初はどうやって知りましたか?」
神田さん「SDGsを知ったのは、4年半くらい前で、熊本地震の支援活動や育児休暇中に出会ったステキな人たちを繋げたり、この活動をしている人はこの人、みたいなメニュー表みたいなものができたら良いなと思っていた時でした。そのことを様々な場で話していたら、「最近、国連で採択されたものがあるよ!」と教えてもらい、SDGsを知りました。」
「そうしたら、知り合いがSDGsのゲームができる人を呼んできてくれて、体験会に参加し、その後すぐにファシリテーターの資格を取りに行きました。数か月後に学校に復帰してからは、生徒達やオープンに様々な人に向けての体験会を行ってきました。そういった場には、子どもから大人まで色々な人がいて色んな人を繋ぐキーワードとして面白い、良いなと思っています。」
4.神田さんの現在の活動について
Q「今されている活動としては、体験会を通してSDGsを伝えていくっていう活動がメインになりますか?」
神田さん「そうですね…まずは知ってもらわないと、と思っています。SDGsの番号で自身の活動の内容を伝えることができたり、得意なことが分かって、一緒にやろうよ!ということができたり、理解し合うための共通言語として利用できたら良いな、という思いで活動しています。」
「それともう1つ、SDGsというキーワードで、1人1人の心がハッピーであれば世界もハッピーになるよね、っていうことを伝えていきたいと思っています。なので、自分を大事にしてくださいね、心の平和って大事だよ、という話を体験会ではするようにしていて、大事にしているテーマです。SDGsというキーワードに集まったみんなが、得意を伸ばして苦手なところは補い合う、となれば良いなと思います。」
5.体験会では何をするの?
Q「体験会では主にどんなことをしますか?」
神田さん「カードゲームを通してSDGsを体験してもらいます。現実世界を疑似体験できるようになっていて、どうしてそんなことが起きたか、もっと良くするためにはどうすればよかったか、など考えてもらいます。自分の心と向き合うことも必要になるので、そういったことと繋げて話をしています。」
「”2030SDGs”というゲームでは、2030年までの世界を通してSDGsの世界観がわかるようになっています。協力の大切さを知ることができ、何回も参加していても、その時々の目標やメンバー、自分の感情によって毎回体験できる内容が変わります。面白いですよ!(笑)」
6.SDGs Association 熊本に参加する学生の活動について
Q「SDGs Association 熊本の中に学生部もあると聞いたのですが、学生はどのような活動をしていますか?」
神田さん「参加している学生としては、教え子や、オープンでゲーム体験会やシンポジウムをしたときに参加した学生さんが多いです。昨年度は、直接会わなくてもオンラインでできることを考えて行っていました。得意なことを活かして手伝ってもらったり、人吉の水害の時には、知り合いの温泉が被害を受けているとの話を受け、その温泉のHPを学生と一緒に作りました。やってみる?と聞いて、やってみたい!と返ってきたときには、何をしてみたいか聞きつつ、必要であればサポートをしています。」
7.私たちにできること
Q「私たち学生がSDGsに関して何かやってみたい!と思った時にできることなにかありますか?」
神田さん「まずは、できることからやってみると良いと思います。貧困の子ども達に、とかなると構えてしまうかもしれないけど、ユニセフ募金に1円でも寄付すればそれが支援につながるし、できることは色々とあります。それに、自分で思っているよりも、意外とみんな良いことをしていると思いますよ!また、自分のやっていることがSDGsの何番につながるかを考えてみるというやり方もあります。例えば私だったら、教育の4番とか、運動が好きだから3番の健康にもつながるかなとか。自分達がやっている意味を再確認することで、自己肯定感が高まります!(笑)そうした整理をしたうえで、新たにすること、強みを生かす方法を考えていくと次につながります。」
8.学生へのメッセージ
神田さん「可能性は無限大で、皆さんは何ものにでもなれるし、なんでもできる。
まずは世界を知ること。例えばSDGsの17個の項目を知り、興味があることを突き詰めていく。でも良いし、すでに自分の関心が決まっている人も、新たに面白そうなことを見つけたり、それぞれを掛け合わせることで新しい展開を生んだりできると思います。
SDGsの窓を通して、地球の課題にも良いところにも気づいて、それをもとに自分のやりたいことを見つけていって色んなチャレンジをしてもらえたら良いなと思います。」
まとめ
SDGsに対して、何となくのイメージで関わりづらさを感じていましたが、今回のインタビューを通して自分なりの関わり方を探れたような気がしています!
個人的には、これから就活をしていく身なので、SDGsを通して自己分析を行ってみよう!と思っています。
この記事を読んでくださった方が、SDGsに興味をもって、できることからやってみようかなと思えることに繋がると嬉しいです!
Border Lineは、SDGsへの取組みに賛同します!
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hana
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