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読書を始める前に知っておきたい!本が苦痛じゃなくなる3つのメリット

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すぎもとこんにちは!すぎもとです。

みなさん本を読みますか?
2017年の調査では大学生の半数が1日の読書時間が「ゼロ」だと答えています。

それでもなんとなく本を読んだ方がいいと言うのはわかっているのではないでしょうか?

わかってはいるけど、眠くなるし、買っても積読しちゃうし、すぐにスマホに手が伸びてしまう、、という方も少なくないかもしれませんね。
それは本を読むメリットが本当に理解できていないと言うのが原因かもしれません。本のメリットを理解していなければ本の選び方も雑になってしまいます。

そんなわけで今回は読書の3つのメリットを紹介します。
これを意識するだけで、読書のモチベーションが上がるだけでなく、本選びで失敗することも激減します。

僕も以前は本が読めない人間でした。本を読み出すと3分で集中力が切れてインスタやツイッターを開いてしまい30分以上ダラダラしてしまったり、、。
これではいけないと一念発起し、まずは読書術に関する本を読み漁って、今では一年で160冊以上の本を読むことができるようになりました。

重要なことは以下の3つを意識することです。

  1. 本は知識のリレー
  2. 本は人生の攻略本
  3. 本は人生の経験値を増やしてくれる

この3つを意識するだけでワクワクして今すぐ本を読みたくなるはずです。

最後にはこの3つのメリットが活きる本の選び方も紹介します。
それでは一つずつ見ていきましょう!

■なぜ本を読むのか?

1. 本は知識のリレー

本の話に入る前に、まずは人類の歴史を振り返ってみましょう。人類の歴史を見ることで、人類がなぜ本を書き、読んできたのかを理解することができます。

『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリによると、人類の歴史が始まったのは今から約七万年前だそうです。それ以前は、現在では「歴史」ではなく「生物学」として扱われています。そして、今から約3000~5000年前、世界各地で自由に情報を伝達できる文字が生まれました。以来、人類は多くの書物を書いてきました。

現代でも、約2500年前の古代ギリシャの哲学者の文献が多く読み継がれてきています。

僕たちが書物から知ることができるのは、この2500年間の情報ということになります。これは人類史の七万年から考えると一瞬にも思える時間ですが、僕たちの一生を100年と考えると途方もない時間です。
この2500年間の間に、人類は書物に知識を記録し、前の世代から少しずつ進歩させていきました。

本を読むだけで、2500年間の知識の蓄積を習得することができてしまうんです。逆に、本を読まないということはこの人類の遺産を放棄してしまうことになります。

共和政ローマ末期の政治家キケロはこんな言葉を残しています。

自分が生まれる前に起きたことを知らないでいれば、ずっと子どものままだ

キケロ

歴史を学ぶことはもちろん、これまで人類が何を考えてきたのかを学ぶことの重要性を教えてくれます。

本を単なる勉強のための道具として捉えるのではなく、先人たちが私たちのために残してくれた遺産だと考えると、むしろ読まないと損だと思いませんか?

 

2. 本は人生の攻略本

「本が長い間人類が積み上げてきたの知識の結晶であることはわかった。でもそれは自分には関係がないんじゃないか?」と思う人もいるでしょう。

そんな人にお聞きしたいのが、“いま悩みを抱えているかどうか”です。

誰しも必ず一つや二つは悩みを抱えているはずです。
恋愛の悩み、仕事の悩み、人間関係の悩みなど、現代を生きる僕たちは常に何かに悩んでいます。

でもそれは現代だけでしょうか?

何百年も昔を生きた人々と現代人の悩みは異なると思うかもしれません。でも異なるのは表面的なところだけです。悩みを抱えるのが同じ人間である以上、その本質は全く変わることがありません。むしろこれだけ長い間人類は生きてきたのに少し環境が変わるだけで新種の悩みが生まれることはほとんどないでしょう。

あなたの悩みは必ずこれまでの歴史上の誰かが経験しています。そしてその解決方法は本に記録されています。

現代は変化の流れが激しく予測できない時代だと言われています。だからこそ本の力を借りて人間の普遍的な本質を学ぶことが大切です。そうすることで、時代に振り回されず、どんな変化が起きても柔軟に対応できる人間になることができます。

こう考えると本は人生をよりよく生きるための攻略本になります。せっかく目の前の攻略本を読まず、その悩みにいつまでも迷い続けるのはもったいないことです。

 

3. 自分が体験できないことを追体験できる

本は悩みに応えてくれるだけでなく、自分が体験できないことも、まるでその場にいるかのように体験させてくれます。

単に教養として本を読むのではなく、その本の作者、文学であれば登場人物の気持ちに入り込むことで、より深い読書体験を味わえます。

例えば、古代ギリシャの哲学者プラトンの『ソクラテスの弁明』を読めばソクラテスがどのように考え、死んでいったかを、2500年前の裁判所の傍聴席に座っているかのように体験できます。

また、18~19世紀の大作家ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読めば叶わぬ恋に打ちひしがれていく青年を体験できます。

自分では決して体験できない体験を本は与えてくれます。実際に体験していないことを追体験できるというのは実はとてもすごいことです。
それによって自分の人格が形成され、他者の気持ちにもより深く共感できるようになります。

それは言い換えると本は自分に深みを与え、人生を豊かにするということになります。

 

■どんな本を読むべきか?

本を読む理由がわかったところで、どんな本を読めばいいのかを紹介します。基本的には自分の興味のアンテナに引っかかる本なら何を読んでもいいと思っています。それに付け加え、本の3つのメリットを最大限に活かすために古典作品を読むことをお勧めします。

時の流れに耐えてきた古典にハズレなし

もし何を読めばいいか分からないなら古典と呼ばれる作品を読んでおけば間違いありません。

古典は50年、100年、古代ギリシャの哲学書であれば2500年の時の流れを経ても現代まで読み継がれてきています。

ちょっと想像してほしいのですが、今新しく出版されている本のどれくらいが100年後まで残っているでしょうか?最近は一発屋のような本も多く、100年どころか1年も経つと飽きられている本も少なくありません。

それに比べて、長い時の流れに耐えてきた古典は、現在まで存在しているという事実がその価値を証明しています。

もちろん時代の流れについていくために情報として新刊本を読むことは否定しませんが、世間の流行に振り回される読書は長続きしません。

でも、古典というと堅い文章で読みづらいというイメージがあると思います。そこでおすすめなのが光文社古典新訳文庫という文庫本レーベルです。「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」というキャッチコピーの通り、読みづらい古典作品が現代の読者にも読みやすい日本語で新訳されています。

古典新訳文庫であれば挫折せずに古典を読み通せる確率がかなり高くなります。

 

まとめ

  1. 本は知識のリレー
  2. 本は人生の攻略本
  3. 本は人生の経験値を増やしてくれる

これを意識するだけで、読書のモチベーションが上がるだけでなく、本選びで失敗することも激減します。

まずは書店で光文社古典新訳文庫を眺めて、なるべく薄く、自分の興味と重なる本から読み始めてみましょう。

一冊読み終えるごとに、次の本が楽しみになるはずです。

 

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tusugimo625

熊本大学出身、東京在住の会社員。哲学・教育・テクノロジーに興味があり。
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