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哲学対話って何?楽しみ方と参加方法を解説|オンラインで挑戦してみよう!

哲学対話アイキャッチ

すぎもとこんにちは、すぎもとです!

ここ一年ほど「哲学対話」にハマっています。ほとんど欠かすことなく週に一度のペースで自ら哲学対話を主催しているほどです。
この記事ではそもそも哲学対話とは何か、哲学対話の楽しさを紹介し、哲学対話への参加方法を解説します。

■哲学対話とは何か

「哲学対話」と聞いて何をイメージしますか?

専門的な哲学の知識をベースとした議論をイメージした方もいるかもしれません。
哲学対話はそのような堅苦しい哲学のイメージとはかけ離れたものです。

哲学に関する専門的な知識は全く不要で、ただ哲学的な考え方を用いて他者と対話するだけです。
「哲学的な考え方」なんてできないと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

ここで一度「哲学的な考え方」とは何かを定義しておきましょう。
ここでは「”そもそも”を問い直す考え方」だと思っておけば大丈夫です。

例えば、
「幸せになりたいとは思うけど、”そもそも”幸せとはなんなのか?」
「”そもそも”なぜ人は存在しているのか?」
「”そもそも”存在しているとはどういう状態か?」
のような問いです。

このような問いを哲学対話のテーマとして設定し、他者との対話を通して考えていきます。

これは子供の頃の考え方と似ています。
子供の頃であれば、「なぜ空は青いのか?」といったようなそもそもの問いがよく思い浮かんだでしょう。
それが大人になるにつれて当たり前になり、前提を疑えなくなってしまいます。
当たり前の前提を疑い、”そもそも”をみんなで真剣に考える。それが哲学対話です。

哲学対話の定義

 哲学対話の一番のメリットは多様な価値観に触れること

哲学対話で”そもそも”を考えることにどのような意義があるのでしょう。

哲学対話の一番の意義は、自分とは異なる多様な価値観に触れることができることです。
前提を問い直す対話では、普段の生活ではなかなかすることができない深い話をすることができます。

例えば、死とは何か、人生とは何か、幸福とは何かなどです。

このような深い対話で発せられる発言は、その人の価値観が大きく反映されます。
他者の価値観に触れることで、自分以外の人がどのように考え、どのように物事を認識しているのかを知ることができます。
それによって、他者の視点に立って物事を考えられるようになったり、他者の考え方を通して自分の考え方の癖を自覚したりすることができます。

哲学対話

これは他者との対立を乗り越える上でもとても重要です。
普通に生きていれば家庭や学校、アルバイト先などで大小問わず様々な対立が生まれるはずです。
そうした対立の中で、ただ闇雲に自分の意見を押し通すのではなく、相手の視点に立って物事を考えることで、より建設的に対立を解消できることは想像に難くありません。

他者との価値観の違いを認識

 

■さまざまな哲学対話

哲学対話には主催者によって様々な形態があります。
参加者同士が価値観を交換することを目的として、価値観の違いを認識することでモヤモヤを楽しむもの、参加者の意見を一つの意見にまとめ上げ、テーマに対して一つの答えを導くものなど様々です。

いろいろな哲学対話に参加してみて、自分に合った哲学対話を見つけるのがおすすめです。

哲学対話の形態は主催者によって異なりますが、それでもほとんどの哲学対話に共通しているルールはあります。
それは、他者の意見を否定せずしっかり受け止める、知識ではなく経験を語るといったような心理的安全性を保障するルールです。

心理的安全性が保障されていると安心して自分の考えをさらけ出すことができます。そうすることで、上辺だけではない深い対話が可能になります。
高い心理的安全が保障されていることが他のワークショップとは異なる哲学対話の大きな特徴の一つです。

 

■哲学対話の参加方法

コロナウイルスの影響もあり、現在多くの哲学対話はオンラインで開催されています。
こくちーず」や「Peatix」などのイベント告知サイトで「哲学対話」と検索してみると、すぐに見つかります。(哲学カフェと呼ばれることもあります)

開催時間は多くの場合、2時間から3時間ほどです。少し長いと感じられると思うかもしれませんが、対話を深めるためにはそれくらいの時間が必要になります。
参加してみるとあっという間に終わると思います。
これほど長い時間、一つの概念ついて考え続けるという経験は他では中々できません。それも一人ではなく複数人でです。
哲学対話を終える頃には、きっとこれまで味わったことのないようなタイプの心地よい頭の疲労感を感じているはずです。

哲学対話に参加する場合はおそらく、日常の生活とは関わりのない見知らぬ人と対話をすることになります。
いきなり知らない人と対話をするのに抵抗を感じる人もいるかもしれません。
でも哲学的なテーマであれば、むしろ日常生活から切り離された人の方が思い切って深い話をできることがよくあります。

家族や大学の友達と「死について考えよう」などと誘ってみると、心配されたり、不思議ちゃんだと思われても仕方ないかもしれません…。(もちろんできれば素敵だと思いますが)

もし哲学的な考え方が好きで、誘いに乗ってくれる人がいたとしても、普段の繋がりがあると、どこか気恥ずかしくなることあります。
一方、哲学対話で初めて出会った人であれば、これまでの繋がりがない分、思い切って本当の気持ちを発しやすくなるはずです。

 

■まとめ

この記事では哲学対話の楽しさ、参加方法を紹介しました。

百聞は一見にしかずです。少しでも興味を持った方はぜひ自分に合った哲学対話を見つけて、思い切って参加してみてください!

 

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tusugimo625

熊本大学出身、東京在住の会社員。哲学・教育・テクノロジーに興味があり。
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