「営業が嫌だから事務」は大丈夫?事務に求められる力と自分に向いている方向を探す方法|就活指南
こんにちは。キャリアコンサルタント石松衣美です!
就職相談をしていると、事務職希望の学生さんで「営業が嫌だから」と話す方がいます。
事務はどんな仕事か。求められる能力は何か。それは自分にあてはまるか。これらをしっかり考えて事務職を希望しているなら問題ないです。
しかし、「営業が嫌だから」は、私には安直に聞こえ、事務の大変さを理解していないんじゃないかと心配になってしまいます。
そこで今回は、事務に求められる力と自分に向いている方向を探す方法を紹介します。
いま一度、職種選びや会社選びを考える機会にしてもらえると嬉しいです。
【事務職を経験した先輩として】
私は事務職歴20年。キャリアコンサルタントの前は私立大学の事務職員をやっていました。
そんな私も20数年前、就活時には事務職の仕事内容を十分に理解していませんでした。結果的に、私は向いていたので良かったのですが、向いていなければ続けられなかったと思います。
働く前にしっかり仕事研究し、向いているか向いていないか、入社後の働く姿をイメージしておくことは大切です。
【仕事理解に役立つサイト】
そこで、仕事理解に役立つサイトを1つ紹介します。
漠然と事務職を希望しているという方は、ほんとにこの仕事ができそうか、いま一度考える機会にしてもらえると嬉しいです。
厚生労働省の「職業情報提供サイト」は、様々な職業の仕事内容や求められる能力が見える化されています。
例えば、「事務」と検索すると474の仕事が出てきます。
一般事務、営業事務、総務事務、人事事務、生産・工程管理事務、損害保険事務、銀行窓口事務、行政事務など細分化されています。
それぞれの職業情報で特に注目してほしいのが、「タスク(職業に含まれる細かな仕事)」と「しごと能力プロフィール」です。
「営業事務」の情報を一部抜粋してみます。
タスク(職業に含まれる細かな仕事)
メールをチェック、問い合わせ確認事項に対し返信する。85.0%
顧客の問い合わせに対応する。76.7%
来客対応を行う。50.0%
(以下略)
仕事能力プロフィール
仕事の性質
他者との関わり 4.4
対面での議論 3.7
電話での会話 4.4
ビジネスレターやメモの作成 4.0
(略)
外部の顧客等との接触 3.3
他者と調整し、リードする 3.1
(以下略)※注 最大値は5
ご覧になってどう思われたでしょう。事務職も人と関わる力が必要だと思いませんか。
「初対面の人と話すのが苦手だから」「パソコンに向かって黙々と仕事したいから」。そんな理由で事務職を考えていたら、明らかに違うことがわかるでしょう。
営業事務とは違いますが、私の大学事務職員時代を例に挙げると、多い時は1日200件のメールを読んで処理する傍ら、書類作成、学生さんの窓口対応、教員との連絡調整もしていました。
マルチタスクの典型的な例ですが、それが苦ではなく、頭の中で整理できていたので向いていたのだと思います。
【まとめ】
ここに抜き出したのはほんの一部です。事務の詳しい仕事内容については、このサイトを活用して勉強してみてください。
また、このサイトの職業情報は一般的なもので、実際は企業によって違います。
まずは一般的な情報で自分にできそうか・向いているかを考え、個別会社説明会でその企業の仕事内容はどうか確認するようにしましょう。
納得のいく仕事選びができるよう、しっかりと情報収集してくださいね。
就活生の皆さん、応援しています!
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