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ピルは避妊するためだけじゃありません。学生から飲み続けているピルの話。【前編】

こんにちは。今年の春に薬学部を卒業したライターのyukaです。

今回の記事のテーマはピル。
といっても薬の効果や副作用といった専門的な記事ではなく、私のピルの体験談を書こうと思います。

私自身、ピルを飲んだあとにどういった体調の変化になるのか調べていた時期があったのですが、なかなか詳しい経過をたどった情報や記事は少なくただ漠然にしんどい薬なのでは・・・と考えてしまうことがありました。

そこで、自分自身の体調の変化をまとめることで、ピルの服用を検討している女の子やもっと詳しく知りたい人たちのために役に立つのではないかと思い記事にまとめました。

女子の皆さん、生理前、生理中に体調が悪すぎてしんどい…ということを経験したことはありませんか?

私も生理前、生理中は気分が落ち込んだり、痛み止めの薬が手放せなかった経験があります。また、生理不順で2週間のペースで生理になったり、1か月来なかったりということも。

高校生の時も生理中は痛みや生理不順で悩んでいたのですが、高校生は成長期でありホルモンバランスも整っていないから仕方ないのかもと我慢していました。

しかし、大学生になってからも生理の状況は変わりませんでした。
しかも数か月後から長期の実務実習がはじまる・・・!それまでにはどうにかしなきゃと思い、産婦人科へ。

とは言っても、ピルってしんどいとか体に良くないって聞くしどうなんだろう・・・、学校もバイトもあるし体調を壊したら嫌だな・・・、どのくらいで体が慣れるんだろう・・・というのがこの時点での私の気持ちでした。

 

〇ピルは誤解されている?

「あなたのピルのイメージを教えてください」と聞かれたらあなたはなんと答えますか?

ある調査では、ピルを使用している、もしくは使う可能性がある女性は約20%、使いたくないと回答した女性はおよそ70%近くにも及んでいるという結果があります。

参照サイト:
2016年度(2017年更新) | 一般社団法人 日本家族計画協会 (jfpa.or.jp)

こうしたイメージの背景には、
・太りやすい体質になる
・避妊のためのもの
・副作用が怖い
といった意見があります。

参照サイト:
shiftp_report2021.pdf (lnln.jp)

現在、様々なメディアでピルは避妊だけではなく月経のつらさを緩和してくれる役割を持つことが報じられています。
徐々に理解の輪が広まっているのも事実ですが、完全に浸透していないということも事実。
私も実際にピルを使うまでは得体のしれない怖さがありました。
しかし、今後ずっとこのしんどさが続くのかと思うと、やはりピルを試してみてもいいのかも、と考え産婦人科を受診しました。

 

〇初めて服用したピルAの経過

私が初めて使用したピルは、1つのシートの中に21錠入っていました。
21日間服用をした後、7日間ピルはお休み。
そのピルをお休みしている7日間の内に生理が起こります。

ピルを服用する21日間+ピルのお休み期間である7日間の合計28日間を、1周期とします。
ピルの中でも比較的薬の中に含有されるホルモンの量が少なく、月経前症候群や月経困難症の治療に使われます。

月経前症候群とは、生理の約3〜10日前に起こるお腹の痛みや不快感、腰の痛み、イライラや気持ちの落ち込みなど心身に表れる症状です。生理中にこれらの症状が起こることを月経困難症といいます。

参照サイト:
月経困難症(月経痛)|一般のみなさまへ|日本女性心身医学会 (jspog.com)
月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)

 

◯ピル服用をスタート

診察の際に、服用後に起こる副作用や注意点の説明を聞き、いよいよピルの服用をスタートしました。

1ヶ月目体調がなんとなく悪い…?

使用してから1日目はなんともなく、通常通り過ごしていました。
しかし2日目からなんとなく体のだるさや眠気、体がほてっているような感覚があり、ピルを服用した最初の1週間はそのような状態が続きました。

2週間目からは、1週間目に感じた症状は消えたのですが、しばらくの間少量の出血が続きました。先生から事前に少量の出血に関する副作用は教えてもらっていたため、特に何もせずそのまま過ごしていました。

1シート目の服用が終わり、1週間の休薬期間といわれるピルを使用しない期間に入ると生理の出血がありました。

しかし、生理の出血といっても、ピルを飲んでいないときの生理に比べかなり出血量は少ない印象でした。また、生理痛や気分の落ち込みに関しては、かなり軽減されたというのが個人的な意見です。

いつも生理前はズーン…という気分になっていたのですが、全く落ち込みもなく元気に過ごしていました。

ピルを使用する前には生理中手放すことができなかった痛み止めを一度も使用することがなく、生理を過ごすことができました。

 1ヶ月目は順調なピル生活。このまま調子よく過ごしていけると思いきや・・・?

後編は2ヶ月目からの体調の変化をお伝えします。

 

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関西在住の学生ライター。とある大学の薬学生。文章を読んだり書いたりするのが好き。
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